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間違った歯ブラシで知覚過敏を起こしていませんか?
虫歯もないのに、歯がしみてしまう症状が起きたことはないですか?これは知覚過敏と言い、このような症状は歯ブラシの仕方が原因になっているかもしれません。硬いブラシで歯の根元をゴシゴシと磨いているとエナメル質が薄くなり、象牙質が露出し歯がしみてしまいます。歯ブラシの磨き方のポイントは、歯と歯茎の間(歯周ポケット)に歯ブラシの毛先を入れ、小刻みに動かします。ここで気を付けて頂きたいのは、強く磨かないことです。これは、歯や歯茎を傷めるだけで逆効果になり、実は磨けていません。おススメの歯磨きの仕方は、1日最低2回は歯磨きをすることです。歯磨きは歯茎のマッサージと歯を綺麗にしているということを心がけ、1本1本を丁寧に磨いてみて下さい。歯並びなど個人差がありますので、あなたにあった歯ブラシと歯磨きの仕方を歯科医院で相談してみて下さい。
心機一転、歯も白く
口元が綺麗だと笑顔が素敵だと思いませんか?歯が白いと清潔感があり、明るく見えるため印象がアップします。歯は年齢とともにくすんでしまいます。また、コーヒー、お茶、ワインなどによる着色や歯の神経を失ったために変色することがあります。これらの症状は、歯のクリーニングだけでは落ちません。より専門的な機器を用いてクリーニングする(PMTC)事で、歯の着色汚れを落とすことができます。更に、歯の色そのものを白くすることをホワイトニングと言います。ホワイトニングは1本の変色した歯からでも処置することができます。又、前歯6本(前から見える歯)をまとめて白くすることもできます。まとめて白くする方が、全体的に明るくなるため、より美しく見えます。歯を白くする方法は、ホワイトニング以外にもあります。セラミックを使って歯を被せたり、部分的に覆うことで歯の白さと機能を回復することができます。歯の色や形にコンプレックスをお持ちの方は、色々な方法で解決できる可能性があるため、一度歯科医院に相談してみてください。新しい一年を白い歯で気持ち良く過ごしてみませんか?
歯石の除去を定期的に行っていますか?
そもそも歯石とは何で出来ているかご存知でしょうか?お口の中の細菌が増えてねばねばした塊になることを歯垢(しこう)又はプラークと言います。例えば、舌で前歯の裏を触ったときにねばねばした状態になっていることがありませんか?それが歯垢です。その歯垢にお口の中のカルシウム成分等がくっついて固まった状態を歯石と言います。舌で前歯の裏を触ったときに、固まってざらざらしてきたらそれはもう歯石です。歯石になると、固いだけでなく、歯の根元にも付着しますので歯ブラシでは絶対に取れません。歯石の中では細菌が増殖していくため、歯を支えている骨を溶かしていきます。腫れた歯茎の下でどんどん骨が痩せていき、歯を支えきれなくなります。そのまま放置しておくと、歯がぐらぐらして噛めなかったり、自然に抜け落ちたりします。これが歯周病の怖いところです。重症になるまで痛みが無いため、気づかないところで歯周病は進行していきます。歯周病を防ぐためには、定期的に歯石を除去することが必要です。毎日の歯磨きでは行き届かない部分があるため、歯科医院でしっかり除去してもらいましょう。目安としては半年から10か月以内がおすすめです。歯のクリーニングをしたい(歯石を除去したい)、歯の定期検診を受けたいと伝えましょう。今まで気づかなかったお口のトラブルもわかるかもしれません。
歯は抜きっぱなしでも大丈夫?
虫歯や歯周病等の歯の痛みで悩んでおられる方から「歯を抜いたら痛みが無くなりますよね?」と質問を受けることがあります。確かに痛みの原因である歯を抜くことによって、急性症状は落ち着きます。しかし、歯を抜かざるを得なくなるまで放置されたお口の中は、あごの骨が痩せて入れ歯を入れたり、インプラントを入れることが難しくなります。歯を一本失うと、噛み合わせていた相手の歯が伸びてくる、両隣の歯が倒れてくる、お口のバランスが崩れて顎関節に問題が起きる(頬がコケる、シワが増える)、食べ物がこぼれたり上手く噛めない等、深刻な状態となります。当然ですが、伸びたり倒れてきた歯はいずれ抜かなければなりません。その予防のためには入れ歯やブリッジ、インプラント等で失った歯を補う必要があります。ただし、歯の奥にある親知らずは噛むことに影響がないため、健康な歯を守るために抜いてしまっても支障はありません。歯が抜けた状態をそのままにしておくと、他の健康な歯にも深刻な影響を与えてします。虫歯のチェックと歯周病の予防は定期的に続けてください。歯周病の予防には歯石の除去と正しいブラッシング(歯磨き)が有効です。
食いしばったり、力を入れた時に歯が痛んだことはありませんか?
暑さもやわらぎ、過ごしやすい季節になってきました。運動会などスポーツに励まれる方も多いのではないでしょうか?スポーツなどで歯を食いしばった時、又、寝ている時に強く噛みしめていることによって顎がだるかったり、歯が痛むことがあります。さらに歯の治療後や、歯科検診で異常なしと言われたにも関わらず、急に歯が痛むこともあります。虫歯が原因でなくても、歯がしみたり、疼いたりすることがあります。これは、強く食いしばることによって歯の神経がダメージを受けているサインです。人はスポーツなどで激しい運動をするときや仕事でストレスを感じているときには、無意識で歯を食いしばっています。奥歯1本にかかる負荷は自分の体重程にもなります。噛み合わせのバランスが崩れていると、上手く力が分散されずに歯がダメージを受けてしまいます。噛み合わせを調整したり、炎症を止める処置で改善が見られます。又、マウスピースを作ることで歯が受けるダメージを予防することができます。一時的な痛みと思って我慢していると、症状が悪化してしまいます。このようなサインがあれば、出来るだけ早く歯科医院を受診してください。
旬の美味しいものを気持ちよく食べるために
暑い夏も一段落して、食欲の秋を迎えました。旬の美味しいものが食べられる季節がやってきました。しかし、この時期、美味しいものを頬張って前歯が欠けたり、詰め物が外れたり、奥歯の隙間が気になったり、食べ物がよく歯に詰まったり、お口のトラブルも増えてきます。痛みがないので、そのまま放置する方もいらしゃいます。実は痛みが無くても虫歯は進行していくので、放置することは非常に危険です。歯に穴が開いたり、詰め物が外れた跡は虫歯が進行して神経を抜く処置や、抜歯に至る場合があります。そうなると治療するのに多くの時間や費用を要することになります。また、隙間を放置していると歯茎が腫れてきて歯周病を誘発いたします。症状がないからといって放置しないで早めの治療を心がけましょう。その他にも、食べる際に大きく口を開けることができない、痛みを生じる等の症状がある場合は顎関節症の疑いがあります。顎関節症になる原因は様々ですが、大きく口を開けられないとか音がする場合は噛み合わせの調整で改善されることがあります。食べ物が噛み切れない、片方の奥歯でしか噛めないという方は、噛み合わせが悪かったり、入れ歯が合っていない、虫歯がある、歯周病がひどい等の可能性があります。一度、両方の奥歯でしっかり噛んでみて気になることがあれば、治療が必要となります。美味しいものを快適に食べるために、早めにお口のトラブルを改善しましょう。
意外と気になる自分の歯並び
8月8日は歯並びの日と言われておりますが、これまで気になったことはないでしょうか?最近になって前歯の隙間が開いてきた、前歯が重なってきた等の変化がでてきた場合、歯周病が原因になっていることがあります。子供の歯が生え変わらず、大人の歯が生えてきた場合は乳歯を抜歯する必要があります。また、子供の歯が重なって生えていたり、隙間が大きかったりしても大人の歯が同じように生えるとは限りません。あごの骨格的な問題や悪癖(頬杖をつく。舌を歯の隙間から出す。下あごを出す等。)以外であれば、経過観察で大人の歯が生えるのを待っても大丈夫です。歯の治療をしたことによって、奥歯の嚙み合わせが悪くなり、噛みづらくなる場合は全体的な噛み合わせの調整が必要です。親知らずが歯磨きしづらい位置に生えている場合は、他の歯に悪い影響を与えてしまいます。親知らずが虫歯になったり、歯茎を腫らしたりします。その場合には抜歯をする必要があります。本格矯正までいかなくても、以上のような症状がある場合には一般歯科で治療することで改善できます。歯並びのことで少しでも気になることがあれば、一度歯科医師に相談してみてはいかがでしょうか?
夏によくあるお口の中の困りごと
暑さが厳しくなると水分補給をしたくなるものです。この時期むぎ茶や炭酸水、ジュース、缶コーヒーなどを飲むことが多くなります。気が付くと歯の色が黄ばむ、茶色になるなど歯の汚れが目立つようになります。茶しぶは一度歯に付くと、歯ブラシではなかなか落ちません。また、炭酸水やジュース等が多い方は、歯のエナメル質が溶けて虫歯になりやすい状態です。以前に治療した歯が氷や冷たいものを口にした際に痛むこともあります。一度、ご自身でお口の中をチェックしてみてください。
着色が気になる方は、歯科医院で「着色除去(歯のクリーニング)」をしてもらい、トリートメント等のコーティングを施せば、次回から着色が付きにくくなります。また、着色しても次回から除去することが容易になります。冷たいものを飲んだ時に歯がしみたり、歯に違和感がある場合は、虫歯になっている可能性があります。以前に治療した歯が痛む場合は、一過性の痛みであれば経過観察で良いですが、痛みが長く続いたり、噛むことが出来ない等の症状があれば、嚙み合わせ等の調整が必要になりますので、一度歯科医院で診てもらってください。
検診ではなかなか見つからない虫歯の兆候とは?
虫歯予防デー(6月4日)も終わりましたが、皆さん検診には行かれましたか?検診を受けられて「異常なし」と言われ、ホッとされた方も多いのではないでしょうか?検診で大きな虫歯(穴が開いている、黒くなっている)は見つかりますが、
・歯の表面が白く白濁する・歯の溝(噛み合わせ部分)が薄茶色になっている
・時々、食べ物が歯に挟まる・チョコレートなどの極端に甘いものが一瞬しみる
という症状がある方は、初期虫歯の可能性があります。初期虫歯は早期に発見し、フッ素等の予防処置を行えば削らずに済む場合もあります。また、虫歯の処置をする場合でも長期化せずに仕上がりも目立たなくすることができます。(銀歯や被せ物等の大きな処置になることは少なくなります)深刻な症状がなかったり、検診で「異常なし」だったとしても、上記の症状がある場合には、定期的に歯科医院でチェックしてもらう方が良いと思います。
歯がしみているのに、放置していませんか?
知覚過敏とよく耳にしますが、歯がしみているのがすべて知覚過敏の症状ではありません。
知覚過敏とは、虫歯ではない歯が水や冷気等で痛みを感じる症状です。原因は、歯周病や嚙み合わせの影響で歯茎が下がり、歯の根が露出することによって起こります。また、間違ったブラッシングでエナメル質を削り取って発症する事もあります。
軽度であれば、知覚過敏用の歯磨き粉で症状が落ち着くこともあります。
それ以上の痛みの場合は、歯科医院で原因を除去し、すり減ったエナメル質を補てんしたり、薬剤を塗ってもらうことで、症状が緩和されます。
また、普段は痛くなくても、気づかない虫歯が原因で、時々しみる等の症状がある時は、意外と大きな虫歯が隠れていて、治療が必要になります。
一度治療した歯や、放置したために鋭い痛みが生じた場合は、神経を取らないといけない程の虫歯があったりします。
レーザー治療等で今まで治らなかった知覚過敏が治ることもあるので、あなたにとって最善の方法を歯科医院で相談してみてはいかがでしょうか?
何でもないと放置しがちな、歯がしみるという症状ですが、的確な診断と処置をする事が大切です。