まめ知識

アルコールは虫歯に大敵?

年末年始と楽しいイベントが盛り沢山だったと思います。ついつい集まってはお酒片手に盛り上がったでしょう。アルコールの摂取は虫歯の原因の1つです。アルコール摂取が虫歯になる可能性は低いかもしれませんが、①お酒に糖分が含まれているもの②飲み会などの長時間食べ飲み③歯磨きをせずに寝てします。等が要因になります。①について、甘いお酒を飲むと糖分が口内に残り、酸を作り出し虫歯の原因になります。②については、長時間の席は口内に食べ物などがあることで、口内が酸性になっている状態が続きます。酸が歯の表面のエナメル質を溶かし、虫歯になりやすい環境になっています。また、飲み会終わりは喉が渇いたり、トイレが近くなることもあると思います。そうなると水分が足りておらず、口内が乾燥してしまいます。唾液の自浄作用が低下し、虫歯菌の活動を活発にしていることになります。③については、早く寝たいあまりに歯磨きをせずに寝ると上記のような菌が残ったまま寝ることになるので虫歯を加速させてしまいます。飲み会などお酒の席は楽しいですが、歯のケア(入念な歯磨き)をしっかりとしてから寝ることを心がけましょう。

歯茎のお手入れしていますか?

皆さん、歯の状態をチェックすることは多いと思いますが、自身の歯茎をじっくりと見たことはありますでしょうか。健康な歯茎は、薄いピンク色で引き締まっていることが挙げられます。逆に要観察が必要な歯茎は、赤みがあってブヨブヨしている。歯茎が下がって歯が長く見えているなどが考えられます。起きた時の口のネバツキや口臭が気になる。歯茎が出血していなくても、上記のようなものが見られれば受診して下さい。歯周病が進行しているサインです。放置すると骨が痩せ溶けて無くなり、抜歯になります。予防法としては、①歯茎もブラッシングする。(歯周ポケットに歯ブラシを45度に差し込み、毛先が浮き上がらないように細かく動かす(微振動)歯を1本ずつ丁寧にマッサージすることがポイントです。)②歯と歯の間や歯と歯茎の間に歯間ブラシやデンタルフロスをする。(間違った方法で使用すると歯周病を悪化させる場合があるので注意が必要です。)予防法は正しく定期的に行う必要がありますので、自身の歯茎をチェックして頂き、受診して下さい。

保険適用内で出来る白いかぶせもの

歯冠部分の虫歯などで、歯を被せなければならない場合に保険適用内でできるCAD/CAM冠というものがあるのはご存知でしょうか。特徴としては、白い歯であること。金属アレルギーのリスクが少ない。噛みあう歯を傷めにくい。などが挙げられます。しかし、白い歯であることは間違いないのですが、プラスチックの素材なので、保険適用外のセラミックに比べると見劣りはしてしまいます。また、噛みあう歯を傷めにくいですが、歯ぎしりや食いしばりで強い負荷がかかると割れる可能性があります。保険適用内なので、手に取りやすいものですが、歯周病や変色のリスクがあります。それらを解決しようと思うと保険適用外になりますが、「メタルセラミックス」と「オールセラミックス」があります。セラミックスの特徴は、天然の歯に近い色が再現できます。また、汚れがつきにくく、歯周病になりにくいなどが挙げられます。メタルセラミックスというのは、一部に金属を使用しているため、金属アレルギーの方や歯を自然に美しくしたい方は、オールセラミックスが良いと思います。白い被せ物と言っても種類があります。1人1人のお口にあったものを選んでいただくことが、最適だと思いますので、歯科医師に相談して下さい。

8020(ハチマルニイマル)運動

8020運動を聞いたことはありますでしょうか。平成元年に日本歯科医師会が推進した「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動です。2023年6月時点の厚生労働省からの実態調査で約51%の達成率になるそうです。日々の歯磨きなどの生活習慣の積み重ねが必要です。しかし、20本以上の自分の歯を保つことが目的ではなく、健康な歯や咀嚼できる歯を保つことが重要です。1つの手段としては、噛み合わせを考えた入れ歯です。1本虫歯で無くしてしまったが、周りの歯は問題ないから放置してしまうなど、よくあることだと思いますが、そのような原因が積み重なり、歯を失っていきます。嚙み合わせを考えた入れ歯を作成し、定期的なメンテナンスを行うなどを心がけましょう。歯を失う原因の最も多くは歯周病です。1本ではなく、まとめて歯を失くすこともあります。日々のブラッシングの仕方の積み重ねが予防となります。なので、歯の定期検診やブラッシング指導などを受けて頂き、健康寿命を延ばし、いつまでも美味しい物をストレスなく食べていくことが長生きの秘訣かもしれません。

子供のすきっ歯と大人のすきっ歯

すきっ歯の正式名称は「空隙歯列(くうげきしれつ)」と言います。すきっ歯になる原因としては、顎の骨の大きさに比べて、歯の大きさが小さいことや先天的に歯の本数が少ない場合、舌で歯を押し出す癖がある方などが原因となります。子供のすきっ歯に関しては問題ありません。この隙間は乳歯よりも大きな永久歯が生えてくる際、綺麗な歯並びになるための必要な隙間となっています。逆の場合は、永久歯が詰まって生える可能性があるので、注意が必要です。また、子供のすきっ歯はモノが詰まっても取りやすかったりと手入れのしやすさがあるかもしれませんね。しかし、大人のすきっ歯は注意が必要です。歯周病などの影響で歯と歯の間が開いてきている可能性があります。歯周病治療を優先し、次に開いた歯の矯正や固定があります。方法としては、①ダイレクトボンディング(歯を削らずに歯と歯を寄せてボンディング剤で固定する手法)②ラミネートべニア(表面を削って、薄いセラミックを張り付け綺麗な歯にする手法)③クラウン(歯の全体を削って被せ物を被せて綺麗な歯並びにする手法)などの治療方法が挙げられます。子供のすきっ歯は放置でいいですが、大人のすきっ歯は治療が必要という違いがあります。

むし歯?歯の変色?

6月は虫歯予防月間です。お口の中を今一度よく確認する月にして頂きたいです。コロナ禍ではマスクの着用が義務であったり、現在もマスクを着用される機会が多くあります。ふと、口の中を除くと歯の色が、グレーのような色になっていると感じるなど、口の中を見る機会が減ったからこそ、悩むことがあると思います。今回は、歯の変色についてお話します。歯の変色は7種類あります。①全体的に黒く変色②1本だけグレーっぽく変色③表面に白い斑点ができた④茶色い線や変色している⑤着色によって黄ばんでいる⑥白や黄色・黒ずんだ着色物がある⑦茶色・黒いシミや穴の空いている。上記のようなことが考えられます。虫歯治療にあたるものは、③④⑦になります。これらは治療することによって、改善されます。変色に当たってホワイトニングで改善されるのは、②⑥になります。特に②については、オフィスブリーチ(1本約1万~1.5万)の費用感で治療ができ、ご自身の歯の白さに戻すことが出来ます。⑥は、6本以上の治療が必要になりますので、オフィスブリーチとホームブリーチを組み合わせ、長期間の治療になることが予想されます。⑤については、保険治療にて着色研磨ができます。ある程度の着色や汚れは取れます。それ以上を望む場合は、自費治療にて、ホワイトニングやトリートメントの治療をオススメします。歯の変色には様々な種類があることが分かりました。今一度、ご自身の口の中を確認頂き、違和感を感じたら歯科医院に受診して下さい。

そもそも歯石とは?

4月からの新生活に向けて、一度歯の検診を受けてはどうでしょうか。よく耳にする「歯の検診で歯石を取りましょう。」と言われると思いますが、歯石とはなんでしょうか。歯石になる前段階として、歯垢が存在します。歯垢とは、別名「プラーク」と言われています。細菌の集合体であり、ネバツキがある汚れであり、これらは普段の歯磨きで落とすことが出来ます。しかし、全ての汚れを普段の歯磨きで落とすことができずに、残ってしまいそれが固まってしまったものが歯石になります。歯の表面がザラザラしているようなものになります。これらは歯磨きで落とすことが難しいので、歯科医院で除去してもらうことになります。歯石を放置してしまうと、ザラザラしていることから汚れが付着しやすくなり、虫歯や歯周病の原因につながり、口臭にも影響が出ます。このように歯石は普段の歯磨きを頑張っていても出来てしまうものです。目安は半年に1回の定期検診をオススメします。定期検診では、歯石除去の他に歯の状態を見るので、その他の症状のリスク防止に繋がります。口内がスッキリするとたくさん会話をしたくなるかもしれないですね。新生活を気持ちよく迎えましょう。

口が開きにくいと感じたら、、

節分の時期がやって来ました。恵方巻きを食べる方はたくさんいらっしゃると思います。丸かじりのために、大きな口を開けた瞬間に痛みが走ったり、口が開けれないような経験をしたことはありませんか。その他にも、朝起きた時に口が開きにくいことや口を開けた時に「カクン」というような音が鳴る経験はないでしょうか。これは、顎関節症が起こっています。その場合、重症にならない内に歯科医院で受診することをオススメします。代表的な症状は、顎が痛い、口が開かない、顎を動かすと音がするというものです。進行すると耳鳴りがする、頭痛や肩こりや目まいなど、関係のないような所にまで影響が及びます。原因としては、生活習慣、姿勢や歯並びや嚙み合わせなどが挙げられます。治療法としては、マウスピースの使用や嚙み合わせの調整を行い、痛む時は痛み止めやレーザーなどで痛みの緩和を行います。また、普段から心がけることは生活習慣の中で姿勢をよくすることや頬づえなどをしないこと、片方の歯ばかりで噛まないことが考えられます。顎にダルさを感じたり、口が開きにくいと感じた方は歯科医院にご相談下さい。ストレスなく美味しい物を食べたいですね。

新年のスタートは口元から始めませんか?

新しい年を迎え、気持ちを新たにされ本年の目標も立てられたかと思います。アフターコロナからマスクを外す習慣が薄れ、マスクを外して久しぶりに会う親戚や友人などが、いらっしゃるのではないでしょうか。その時にふと、若々しく見えることや老けて見えるなど違いがあった方がいたかもしれません。それらは全て口元からの変化かもしれません。新しい入れ歯にしたことによって、顔にハリがあるや歯が白く笑顔が素敵になっているなど、好印象は口元から始まります。今一度、鏡で自身を見つめ新年のスタートにふさわしいかを見てみてはいかがでしょうか。ホワイトニングや歯並び・嚙み合わせのチェック、古くなった(変色など)詰め物や被せ物を新しくすることや入れ歯の嚙み合わせの調整や新調するなどが挙げられます。口元が変われば印象は違います。新年のスタートダッシュは口元にも気を遣ってみて下さい。

保険治療と自費治療の違い

保険治療と自費治療と聞いて、何を想像されますでしょうか。金額の違いで品質が違う?自費治療は高いイメージ?色々あると思いますが、本質は自身の歯の状態を見極め、自身にあった物を入れて頂きたいというのが本音です。安ければ良い、高ければ良い。そういうものではありません。例で挙げると、CAD/CAM冠(キャドキャムカン)が保険適用となりました。これは、虫歯治療の際、銀歯にしか適用出来なかった部分にも保険治療で白い歯が入れれるようになりました。セラミックほど自然な歯には近づけないですが、審美性に優れています。金属アレルギーのリスクもないです。デメリットとしては、歯ぎしり・食いしばりで割れることがあります。反対に自費治療では、セラミックの歯を入れることが挙げられます。こちらは、自然な歯に近づく、虫歯や歯周病になりにくいや耐久性があるなどが挙げられます。入れ歯の場合では、保険治療では、歯がない所に補うことが出来て、噛めるようにはなりますが、自費治療の場合では、金属のバネを使用しなかったり、お口の中の違和感を解消できる材料や口の中を広く使え、安定することができる金属床などが挙げられます。保険治療と自費治療では、値段はもちろん大小はありますが自身の歯の状態を見極めた上でどちらを選択するかは、歯科医との相談だと思います。自費治療を何となく拒んでいた方は、どのような症状に適するのか説明を受けてから選択して下さい。

ゆか歯科クリニック

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