まめ知識
季節の変わり目、体調とお口にご用心
季節が変わり、秋から冬になるような季節になりました。最近は、インフルエンザなどの流行菌が増加していると耳にします。風邪を引くと体調が悪いと連想されますが、実はお口の中も症状が現れています。主に歯茎の赤みや腫れ、又は出血、口内のネバツキや口臭です。飛沫感染は、感染者がくしゃみや咳をつばなどの飛沫と一緒にウィルスを放出することで、別の人がウィルスを口や鼻から吸い込んで感染してしまうことです。体調が悪いと、うがいや歯磨きを後回しにしてしまい、口の中が不潔になり、むし歯や歯周病などの素になる菌が増殖します。そこにインフルエンザウィルスが混じり、滞留しやすくなるそうです。健康なお口の中はだ液などの自浄作用が働きますが、免疫力が低下している時や、お口の中を不潔にしている時はその機能が低下します。なので、体調が悪くても洗口液などを使用して菌の繁殖を抑えることが重要です。また、歯茎の腫れの中には歯周病ではなく、歯の根の先が膿んで腫れることがあります。ひどくなると痛みや口が開かないことがありますし、無症状の場合もあります。無症状は治癒されている訳ではなく、慢性病巣が広がり次に症状が現れたら抜歯の場合があります。風邪を引いて体調が悪いから歯も悪くなったとは思わずに、知らない内に進行している可能性があるので、歯周病なのか歯が悪いのかの検診を体調が治った後に受けることをオススメします。
入れ歯への抵抗感?
歯周病などで歯を失ってしまった場合どのような対処法があるでしょうか。治療法として、ブリッジ・インプラント・部分入れ歯などの選択肢が考えられます。しかし、入れ歯と聞いて、入れ歯は何となく嫌だなと感じている方はいませんでしょうか。入れ歯にはたくさんのメリットがあります。歯がないままにしていると、頬が窪んでしまったり、シワの原因にもなり、実年齢よりも年老いて見られる方が多くなります。入れ歯には種類があります。一般的には、バネが見え隠れするような部分入れ歯を想像されると思います。保険外治療となりますが、ノンクラスプデンチャーという弾力性のある入れ歯でバネは使用せず、見た目が良く自分の口内とフィットし違和感が少ないことが特徴です。また、口の中が狭く感じたり、味が感じにくくなるのではという懸念がある方は、金属床の入れ歯という入れ歯の一部に薄い金属を使用していることで、違和感が最小限になり、耐久性にも優れているのが特徴です。周りの歯を削らないことやインプラントのような手術が必要がないこともメリットとして挙げられ、自然な歯のように見せることができます。保険治療で出来る入れ歯もありますが、口内の違和感を少しでも軽減したいのであれば、上記で紹介した入れ歯をオススメします。入れ歯をすることで口周りが引き締まり、若々しくなります。気になる方は歯科医院にてご相談下さい。
旅先にはマイ歯ブラシセットを持参して!
今年は、お盆期間でご旅行や帰省される方が多いのではないでしょうか。そこで絶対に持って行って欲しいアイテムはマイ歯ブラシセットです。ご旅行先のホテルなどにはアメニティとして、歯ブラシセットが常備されていると思います。しかし、あの歯ブラシは毛先が硬いや、ブラシが大きすぎて上手く磨けず、歯茎から出血した経験などないでしょうか。旅先や帰省先で盛り上がってしまい、歯磨きを忘れたり、適当に済ましてしまいがちですが、歯を丁寧に磨くことを心がけて下さい。アルコール飲料を摂取した後、そのまま寝てしまうと、アルコールには糖分も含まれているので、細菌が付着したまま寝ることになります。このような行動で歯周病や虫歯の進行に繋がります。日常、歯を丁寧に磨いているのであれば継続して下さい。マイ歯ブラシセットのメリットは、自分のお口にあった歯ブラシなので丁寧に磨くことができたり、歯磨き粉にもこだわりがあると思うので、お口を清潔に保つことができます。万が一忘れた場合は、マウスウォッシュを代用して下さい。自分のお口には何が合うのか分からない方は、歯科医院で質問して下さい。お口にあっった歯磨き粉が分かれば、サンプルとしてお渡ししている医院もあるので、是非聞いてみて下さい。旅先にはマイ歯ブラシセットを忘れずに!!!
歯肉炎は歯周病の前兆?
暑くなってきて、体力が低下したりと免疫力が下がってきている方もいるのではないでしょうか。疲れから歯磨きが疎かになってはいませんか?鏡で一度お口の中の状態を確認してみて下さい。歯茎が赤くなっているや炎症がある場合は、歯肉炎の可能性があります。歯の状態を見てしまいがちですが、歯茎の状態も確認してください。歯肉炎とは、歯と歯の間に隙間が出来、その隙間に細菌が溜まり炎症を起こすことです。歯磨きをしていたら、歯茎から血が出ていたことはありませんか。痛みがないため、放置してしまいますが、それらが進行すると歯周病となってしまいます。意外と怖い症状であるとも言えます。歯肉炎の症状としては、①歯垢が見える(歯の淵に白濁色などの汚れが付着している)②歯の境目が分かりにくい。③歯肉が出血する。などが挙げられます。これらを改善するには、毎日の歯磨きが重要です。歯磨きは歯を磨くだけではなく、歯茎のマッサージも必要です。歯ブラシを軽く歯茎に押し当て、横磨きにならないよう、歯周ポケットに差し込み微振動で磨く(マッサージ)イメージです。進行してしまうと歯周病となり、歯が抜け落ちてしまうリスクがあります。そうなる前に定期的な検診です。歯垢・歯石の除去などを行うことで予防ができます。歯肉炎は早期発見できれば、治ります。大切な歯を守るため歯茎にも着目し、違和感があれば歯科医院にいくことをオススメします。
口元が気になりませんか?
マスク着用が緩和される中、マスク着用なしで会話される機会が増えてくると思います。初めてマスクなしで会話する際、ついつい見てしまうのは口元ではないでしょうか。今、一度鏡でセルフチェックを行ってみませんか?気づかない内に歯の黄ばみや着色があったり、歯並びや歯の形が気になる、虫歯のようなものがある。口臭が気になるなど、考え出したらキリがないかもしれません。対面で会う際、第一印象が大切なので、歯の黄ばみや着色だけでも綺麗にしておきたいですよね。ホワイトニングについては、1本の歯に付き1万円~が相場となります。歯の形や色が気になる場合は、セラミックの被せ物やラミネート(表面にセラミックを貼り付ける)方法があります。保険で除石や着色研磨で歯のメンテナンスをするだけでも印象は変わると思います。上記は見た目を変えたいという目的ですが、それらの施術を行う前には検診を行います。気づかない内に出来ていた虫歯などに気づくかもしれません。マスクなしでの生活が始まりつつある中で、口元が気になる方は歯科医院を受診し、気になる点を相談して頂ければと思います。保険治療、保険外治療に関わらず改善案が見つかるかもしれません。
チョコレートを食べて歯が痛む経験はありませんか?
バレンタインデーの季節がやってきました。チョコレートをよく食べてしまう時期かもしれません。チョコレートを食べた時に歯が痛む経験はないでしょうか。食べた際、「キィーン」と痛むような気がしたけど、しばらくすると落ち着くので放置されることがあると思います。これは「甘味痛」と言われます。特徴としては①甘い物が歯にしみる。②冷たい物、温かい物を飲食した時にしみる。③噛むと痛みや違和感がある。があります。痛みを感じる象牙質という部分がむき出しになっているため、このような症状が現れます。原因としては①強すぎる歯磨き②糖分の摂取によって作り出される虫歯菌の酸③歯周病です。これらの対策としては、軽度であれば知覚過敏に効く歯磨き粉の使用や歯科医院での薬物塗布が挙げれます。痛みがひどくなると象牙質の外側を埋める治療法や以前、治した歯の詰め物の下が虫歯になっています。この場合は、虫歯治療のやり直しとなります。歯の変色や歯に黒い線が出来ている、詰め物と歯の間に隙間がある方は要注意です。チョコレートをたくさん食べるこの季節。歯に十分気を使って頂き美味しく食べて下さい。気になった方は放置せずに歯科医院の受診をオススメします。
歯の着色汚れ気になりませんか?
新年となり、楽しいイベントが盛り沢山ではないでしょうか。コロナ禍からマスク着用義務が緩和されたりと相手のお口を久しぶりに見る機会が増えるかもしれません。そんな中、手入れを怠っていて鏡でチェックしてみると「こんなに歯が茶色(黄色)だったかな?」と思われることあると思います。それは、着色汚れです。無視し続けると虫歯になるので、一つのサインであることを覚えていて下さい。これらの原因は、飲食と生活習慣です。着色しやすいコーヒー、紅茶、ウーロン茶、赤ワインなどこの時期に飲みたいものが多いですね。食べ物だと、カレーやお菓子(チョコレート)などです。ホワイトニング機能がある歯磨き粉でこまめな歯磨きなどで予防はできますが、時間が経つと汚れが落ちにくくなります。歯科医院では、保険治療では歯石取りを兼ねた着色研磨をします。保険外治療は、PMTCでトリートメント、もっと白くしたい方(歯の色自体が悪い)はホワイトニング(歯を白くする)があります。大勢で集まる機会が多くなる季節、せっかく旧友などと再会するのであれば、歯は白いに越したことありませんよね。是非、鏡でセルフチェックし、汚れや黄ばみや歯の変形が気になる方は、除石を含んだ着色研磨を受けることをオススメします。
オーラルフレイルという言葉をご存知ですか?
コロナ禍よりオーラルフレイルという言葉が注目されています。オーラルフレイルというのは、主にお口の周りの筋力の衰えにより滑舌や飲食の機能が低下することを言います。加齢と共に起こる現象とも言われています。最近、滑舌が悪くなっているや食べこぼしが多い、噛めない食品が多くなった等が当てはまります。原因としては、加齢と共に咀嚼力と飲み込む力の低下や歯の本数の減少です。これらは自己トレーニングや歯科検診などで予防・対処できます。自己トレーニングとしては、①口をスムーズに動かす②飲み込む力をつける③活舌をよくするなどが挙げられます。①は「う」の口で唇をすぼめた後、「い」の口で唇を横に開きます。②舌を出したまま、口を閉じて唾を飲み込む。③早口言葉を言うといったトレーニング方法があるので試して頂ければと思います。歯科検診では、噛み合わせ(入れ歯も含む)や適した入れ歯を使用しているか(長年使用されている入れ歯は適していない可能性大です。)などを定期検診で行い、口腔内を清潔に保つことが重要です。年齢と共に衰えるものと思わずに、いつまでもお口の周りの筋肉を若く保つことが、若々しく見られる秘訣かもしれないですね。少しでも気になった方は、歯科検診でチェックされてはいかがでしょうか。
朝起きて歯磨きをすることから読み取れること。
皆さんは、朝起きてまず一番にすることは何でしょうか?朝食を摂る方や仕事や学校の準備をする方など過ごし方は様々だと思います。その中でまず一番にして頂きたいことは「歯磨き」です。ある調査によると、20、30代の2割は歯磨きをしないそうです。なぜ朝起きて歯磨きをすることが大切なのかというと、就寝中は細菌をコントロールしている唾液の量が減り口内が乾燥し、細菌が増殖しているからです。大量の細菌と一緒に食べ物を食べていると考えるとゾッとしますね。朝食後の歯磨きも大切ですが、起床後に行うことは、まず歯磨きをすることを推奨します。ちなみに、起床後の歯磨きは大切ですが、就寝前や食後の歯磨きなど、こまめに歯磨きをすることを忘れないようにして下さい。単に歯を磨けば良いのではなく、虫歯予防や歯周病予防も兼ねて歯茎のマッサージ、歯と歯の間など予防の観点から歯磨きを行うことが大切です。これらを我流で行わず、歯ブラシの種類や歯間ブラシのサイズやブラッシングの仕方は異なります。洗口液のみを使用することは、歯周病予防には繋がっていません。自身のお口の状態を知るために、歯科医院を受診して自分にあったやり方や道具を見つけていきましょう。
大人の虫歯は痛くない!?
6月は、虫歯予防月間となっています。大人の虫歯は意外と気づきにくいものです。痛みが伴えば分かるのですが、中にはそうではないものがあります。症状例としては、歯が白濁になっていたり、歯に黒い線や小さな穴があるなどこの段階では、痛みがないので放置される方もいますが、これは虫歯です。歯に小さな穴がある場合は、歯の内部では虫歯が大きく進行している、または詰め物をした歯と詰め物と歯の隙間に虫歯ができているのに気づかないことが考えられます。後者は、詰め物の経年劣化が原因であることも考えられます。また、歯周病などで歯茎が下がると、下がった部分に対して虫歯菌が付着します。これが蓄積されると歯を減らしてしまうので折れることがあります。なぜ気づかないのかというと、大人になるにつれて、痛みを感じる神経部分が細くなり、象牙質という部分の割合が痛みを庇うかのように大きくなってくることで、気づくのに遅れてしまうことが要因とされています。気づくことに、遅れてしまうと処置は、神経を除去するあるいは、歯を抜くという選択になります。歯に変化があるが、痛くないから大丈夫と思っていてはすでに手遅れかもしれません。6月は虫歯予防月間なので是非検診をオススメします。