まめ知識

大人にもフッ素は効果的!!

フッ素予防は子供の虫歯予防と思っていませんか?

大人の虫歯とは、治療済みの歯に再発した虫歯や歯茎が下がった部分にできる根本の虫歯などがあります。気づかないうちに静かに進行しており痛みを感じにくいことが特徴なので、進行してズキズキ痛み出したときには手遅れ(抜歯や神経をとる処置)になります。

フッ素には歯からカルシウムを溶け出すことを抑える効果があります。それと同時にいったん溶け出してしまったり、すでに唾液中に存在するカルシウムを歯に取り込む働きもあるので歯を強くし、さらに、虫歯菌自体の活動を抑える働きもあるので、虫歯予防に大変効果があります。

また、歯周病菌の増殖も抑制してくれるため歯周病予防にもなります。

大人であっても、フッ素入りの歯磨き製剤やフッ素洗口、歯科医院でのフッ素塗布(イオン導入)が虫歯予防に繋がるため、定期的に続けてください。

歯を削るとき、麻酔は必要?!

歯科医院で麻酔をするときは、主に表面麻酔、浸潤麻酔、伝達麻酔などを使用します。

表面麻酔は浸潤麻酔する前に、歯茎に注射針を指す痛みを和らげるためのものです。伝達麻酔は、下の歯の外科処置や広範囲に痺れさせたい時などに使用するものです。

歯を削る時は、歯茎から麻痺させたい部分に麻酔薬を注入して痺れさせることにより作用する浸潤麻酔を使います。

歯の痛み方や歯の場所、患者様の体調によって麻酔薬の効き方が変わるため、痛みがでたり、逆に効き目が強すぎて痺れが長時間になることもあります。

虫歯を削る時、あまり痛みを感じたくなければ最初から麻酔薬を使用することをお勧めしますが、長い間痺れが残ると口内炎を作ったり、飲食がしにくかったりするので、小さな虫歯などで少しの痛みが我慢できるようであれば麻酔薬を使用することなく治療することも一つだと思います。

虫歯がひどい時は麻酔が効きにくいこともあるため早めの治療が必要です。歯を削る際は、症状に合わせて麻酔薬を使用するかどうか歯科医と相談して決めて下さい。

歯の根の治療(根管治療)の最後はどうするの?

虫歯がひどかったり歯周病からの感染で歯の根の治療(根管治療)をしなければいけないことがあります。

根管治療では、根の中の細菌を取り除いて神経や血液が通っていた管の中を回数をかけて綺麗に清掃します。

感染度合いが強いとなかなか綺麗にならず膿や出血が多くて時間がかかります。

根管治療が終われば、綺麗になった管の中にお薬を詰めます。その際、管の中に空洞が出来てしまうと再び細菌が感染してくるため緊密に薬を根の中に入れる必要があります(やや痛みを伴います、、、)。

レントゲンで確認すると根の中に白い線のようなお薬が写ってきます。これが根管治療の最終処置(根管充填)になり、根の治療が終わります。

根管治療が終わると、歯の形を再現していく詰め物や被せ物(補綴処置)をし、普通に噛めるようにようになります。

ただし、歯周病などから再び感染して、もう一度根の治療を行わないといけない場合もあります。治りが悪い場合には外科的な処置(歯根端切除や抜歯)になることもあります。

根の治療が終わった後でもお口のケアを怠らないようにしてください。

歯の治療にはレントゲンは必要?!

歯科で撮るレントゲンの中には、部分的に撮る小さなレントゲン(デンタル)、お口全体を撮るレントゲン(パノラマ)、立体的にお口を撮るレントゲン(CT)があります。

デンタルは、歯の中に隠れた小さな虫歯や部分的な歯の状態・骨の減り方・歯の根の病巣などが鮮明に分かります。痛みや歯茎の腫れ、噛みしめが出来ないなど特定の歯の診断に使います。

パノラマは、お口全体の状態(歯周病の進行度、埋伏歯の位置、かみ合わせ、顎関節の状態、顎の骨の薄さなど)が一目で分かります。

CTは、インプラントや埋伏歯の抜歯の時に、より立体的に撮ることで顎の骨格や神経、血管の位置が正確に分かります。

最近はデジタル化が進み、放射能の被ばくのリスクもかなり軽減されています。普通の生活の中で自然に太陽などから浴びる放射線量と比較して歯科で使われる放射線量はほとんど変わらないので心配しなくてよい範囲です。正確な治療のためには、最低限のレントゲンが必要になります。ただし、妊婦さんなどで気になる方がいらっしゃる場合はレントゲンの撮る時期や治療方法を歯科医師にご相談ください。

フロスを上手く使えてますか?

フロスは、歯ブラシだけでは磨けない歯と歯の間の汚れを取り除くためにあります。また、歯と歯の間の初期虫歯のチェックや、詰め物や被せ物の不具合も早期に発見できます。さらに、歯周病の予防チェックや口臭予防にもつながります。

フロスには、糸だけものと、糸ようじのような清掃用具のものがあります。清掃用具の方は奥歯や前歯などの特定の場所には使いやすいですが、いったん引っかかってしまうと無理な力をかけて引き上げる(外す)ことになるので、歯を痛めたり、詰め物が割れたるする可能性もあります。引っかかったときは無理な力をかけずに糸を切るようにしてください。

フロスの適切な使用方法としては、前後にスライドしならがらゆっくりと歯の面に沿うように力を入れずに歯茎の際までおろしていきます。その際、無理な力をかけてグッとおろすと歯周ポケットに汚れが入ってしまったり、歯茎を傷つけてしまい歯周病を誘発してしまいます。詰め物、被せ物によっては使用しない方がいい場合もあるので、あなたのフロスの使い方が正しいか、一度、歯科医院で確認することをお勧めします。

 

 

電動ブラシで、完璧に磨けたと思っていませんか?

電動ブラシの大きな特徴としては、歯の汚れ(歯垢)を取るということで、ブラシの形が丸いものや、歯ブラシ状の縦型のもの、歯茎のケアのための毛先が極細のものがあります。

特に、詰め物や被せ物がたくさん入っている口には、汚れをよく落とすというメリットがあります。

しかし、使い方(歯への当て方)を間違うと歯がすり減ったり傷ついたりして知覚過敏を起こすこともあります。

歯周病予防には普通の歯ブラシで歯茎のマッサージを細かく行っていただく方が電動歯ブラシより効果があります。

歯の汚れと歯周病の予防を続けていくには、電動ブラシと普通の歯ブラシの併用が重要です。

電動ブラシの中には音波ブラシというものもあり、これは、音波振動で落ちにくい歯垢(プラーク)を除去してくれ、歯周病ケアにも適しています。ただし、音波ブラシもブラシの使い方を間違うと効果が発揮できなこともあります。

もし、電動・音波歯ブラシの購入を検討していらっしゃれば、一度、歯科医院に相談していただき、お口の状態(歯周病がひどいのか、プラーク除去のため)に合わせたものを購入してください。

歯ぎしりをしていることに気づいていますか?

歯ぎしりとは、無意識に歯をすり合わせたりする行為で、自覚症状がない方が大半です。

歯ぎしりによって、歯に力がかかるため、歯が割れたり、動いたりして危険なことも多く、歯周病の誘発や顎関節症の原因の一つにもなります。

歯ぎしりの種類には次のようなものがあります。

①ギリギリと歯をすり合わせる。

②カチカチと歯をぶつける(タッピング)。

③歯を力で食いしばる。

歯ぎしりの症状で主なものには次のようなものがあります。

①歯が割れたり短くみえる。

②詰め物が取れたり割れたりする。

③顎が痛くなる。

④肩こりや片頭痛が起こる。

治療方法としては、噛み合わせを調整しマウスピースにより毎晩使用することが一般的です。これらは保険治療の範囲内です。子供の歯ぎしりは顎の成長過程で起こる事なので、あまり気にしなくても大丈夫です。

歯ぎしりと気づいていなくても、意外に上記の症状の方は多いのではないでしょうか?歯が割れたり歯周病や顎関節症を防ぐためにも少し気になる事があれば、一度チェックしてみて下さい。

親知らずの抜歯でお悩みではないでしょうか?

親知らずは人それぞれ生え方が異なり、しっかり見えていたり、埋もれていたりしています。

まっすぐ上下で生えて噛んでいる方はもっとも理想形で抜く必要はないでしょう。ただし、しっかり磨けないと歯茎が腫れて炎症を起こし虫歯になるなどで抜かなければいけなくなることもあります。

親知らずが生えてくる20歳前後には歯茎を破って頭をだすため、細菌が溜まって歯茎が腫れ痛みがでたり口臭の原因になったりします。また、お掃除が上手くできない場合は虫歯になることがあります。そのまま放置すると、痛みは止まっても骨で中で炎症が続いて顎の骨を溶かしてしまいます。痛みを繰り返しているうちに、顔まで腫れたり、口が開かなくなってしまいます。ひどい場合は、一つ前の歯まで道連れにし本来使う大事な歯が虫歯で神経を失ったり、歯周病で噛めなくなったりしてしまいます。そのため、親知らずは早目に処置してしまうことがよいでしょう。

もちろん、手前の歯が虫歯や歯周病で使えない場合は、矯正や移植で親知らずを使って代用する場合もありますので、絶対親知らずを抜かなければいけないことはありません。

親知らずを抜いた方がいいと診断された時にはすぐに抜いておく方が痛みも少なく、治るスピードも速いです。また、他の歯に及ぼす影響も少なくなります。

抜歯と言われると怖くて気が進まない人が大半でしょうが、親知らずの場合は早目の処置がお口の中を健康に保つ秘訣です。

アマルガムの治療で黒くなっている歯はありませんか?

歯科治療材料のなかで、アマルガムというものがあります。これは、虫歯で穴が空いた奥歯に入れる銀色の詰め物です。

同じ銀色をしていてもお口の型をとって入れている銀歯はパラジウムという歯科材料を使っており、アマルガムとは違うものです。

アマルガムは固まりやすく溶けやすい材料のため、お口の中で劣化しやすく、歯の周りが黒くなって虫歯が進むことがあります。また、アマルガムに含まれる水銀の効果で、あまり痛みを感じることなく虫歯が進行したり、歯と歯茎の変色の問題が生じたりします。

最近の歯科治療では、アマルガムを使わず、白いプラスチックの詰め物やパラジウムを使った銀歯を使用していいます。

現在、お口の中で変色している歯や歯茎があればアマルガムを使用している可能性があるため、それを除去し新しい材料に変えることをお勧めします。

あなたの口臭はどのタイプ?

口臭の原因には次のようなものがあります。

1.口の中が渇きやすい。

2.ストレスによる精神的原因。

3.舌の表面が汚れている。

4.歯や詰め物、入れ歯の表面がざらざらしている。

5.歯茎が腫れたり、血が出たりする。

6.歯がグラグラしている。

7.虫歯が放置されている。

8.詰め物がとれたまま放置されている。

上記の1.2は歯医者では治療しずらいですが、3~8については、歯医者で治療できるケースが大半です。

口臭は、口の中に細菌がたまりやすい環境でおこります。歯の表面がざらざらしたり、虫歯が放置されていたり、歯茎が腫れたままでいると、細菌が増えて口臭がひどくなっていきます。

細菌が増えると虫歯の原因になったり歯周病も誘発します。それが、さらに口臭の原因ともなります。

歯医者の治療で改善できるものが多いので、口臭が気になったらまずは検診してみて、何が原因かをつき止めましょう。正しいブラッシングでも口臭は改善されるので気軽に相談してみて下さい。

ゆか歯科クリニック

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