一般歯科

アルコールは虫歯に大敵?

年末年始と楽しいイベントが盛り沢山だったと思います。ついつい集まってはお酒片手に盛り上がったでしょう。アルコールの摂取は虫歯の原因の1つです。アルコール摂取が虫歯になる可能性は低いかもしれませんが、①お酒に糖分が含まれているもの②飲み会などの長時間食べ飲み③歯磨きをせずに寝てします。等が要因になります。①について、甘いお酒を飲むと糖分が口内に残り、酸を作り出し虫歯の原因になります。②については、長時間の席は口内に食べ物などがあることで、口内が酸性になっている状態が続きます。酸が歯の表面のエナメル質を溶かし、虫歯になりやすい環境になっています。また、飲み会終わりは喉が渇いたり、トイレが近くなることもあると思います。そうなると水分が足りておらず、口内が乾燥してしまいます。唾液の自浄作用が低下し、虫歯菌の活動を活発にしていることになります。③については、早く寝たいあまりに歯磨きをせずに寝ると上記のような菌が残ったまま寝ることになるので虫歯を加速させてしまいます。飲み会などお酒の席は楽しいですが、歯のケア(入念な歯磨き)をしっかりとしてから寝ることを心がけましょう。

食生活におけるお口のリスク

冬に差し掛かり、寒い季節になりました。寒くなってくるとチョコレートやホットコーヒーが恋しくなりませんか?しかし、食べすぎには注意が必要です。日常生活にはお口のリスクがたくさん潜んでいるので一部をご紹介します。ガムやチョコレートの食べすぎ:ガムやチョコレートを食べていると歯が一瞬痛いと思うことありませんか?でも、そのあとに痛みは感じずスルーしてしまうことが多いと思いますが、虫歯の可能性が高いです。治療した歯の中に隙間があり、そこに菌が溜まっているなどが挙げられるので、一瞬でも痛みがあれば要注意ですので、歯科検診に行くことをオススメします。

コーヒーや赤ワイン、健康茶:寒いのでついついホットコーヒーを飲んだり、美味しい食事の共に赤ワインを好まれる方もいると思います。気づけば歯が茶色くなっているように見えるなどはありませんか?これらの飲み物は歯に着色しやすいです。セルフケアで落とすことができればいいですが、長年の蓄積になるとそうはいかない場合もあると思います。歯科医では、特別な道具と薬剤で汚れを落とすことはできます。更に着色を予防できる歯のトリートメントもできますので、定期的に行うのが良いと思います。

このように日常生活に様々なお口のリスクは潜んでいます。年内までにお口のチェックをしてみてはいかがでしょうか。

保険適用内で出来る白いかぶせもの

歯冠部分の虫歯などで、歯を被せなければならない場合に保険適用内でできるCAD/CAM冠というものがあるのはご存知でしょうか。特徴としては、白い歯であること。金属アレルギーのリスクが少ない。噛みあう歯を傷めにくい。などが挙げられます。しかし、白い歯であることは間違いないのですが、プラスチックの素材なので、保険適用外のセラミックに比べると見劣りはしてしまいます。また、噛みあう歯を傷めにくいですが、歯ぎしりや食いしばりで強い負荷がかかると割れる可能性があります。保険適用内なので、手に取りやすいものですが、歯周病や変色のリスクがあります。それらを解決しようと思うと保険適用外になりますが、「メタルセラミックス」と「オールセラミックス」があります。セラミックスの特徴は、天然の歯に近い色が再現できます。また、汚れがつきにくく、歯周病になりにくいなどが挙げられます。メタルセラミックスというのは、一部に金属を使用しているため、金属アレルギーの方や歯を自然に美しくしたい方は、オールセラミックスが良いと思います。白い被せ物と言っても種類があります。1人1人のお口にあったものを選んでいただくことが、最適だと思いますので、歯科医師に相談して下さい。

夏の生活習慣~顎関節症には気をつけて~

暑い日が続き、生活習慣が乱れたりしていませんか?生活習慣が乱れるとお口のトラブルが発生する可能性があります。その1つが顎関節症です。要因としては、柔らかいものやのどごしの良い食べ物ばかり食べてしまい、咀嚼することが極端に減る。長期休暇などで生活リズムが不規則になることで睡眠不足になっている。その他は嚙み合わせや姿勢の悪さなどが起因します。片方ばかりで咀嚼すると顎の筋力のバランスが悪くなったり、虫歯の原因にも繋がります。片方ばかりで噛んでいる癖のある方は、左右満遍なく噛むことが望ましいですが、嚙めない原因がある方は注意が必要です。親知らずが前の歯に当たっていたり、親知らず周辺の歯茎が腫れていることや歯周病が原因で噛めない等、他の病気が潜んでいる場合があります。長期休暇や酷暑と生活習慣が乱れてしまう季節ですが、1つのお口のトラブルから色々な病気に派生していく可能性があります。規則正しい生活と食事も冷たい食べ物ばかりではなく、顎の筋肉を使う食事を心がけてこの夏を乗り切りましょう。異変に気づいたら歯科医院に受診して下さい。

子供のすきっ歯と大人のすきっ歯

すきっ歯の正式名称は「空隙歯列(くうげきしれつ)」と言います。すきっ歯になる原因としては、顎の骨の大きさに比べて、歯の大きさが小さいことや先天的に歯の本数が少ない場合、舌で歯を押し出す癖がある方などが原因となります。子供のすきっ歯に関しては問題ありません。この隙間は乳歯よりも大きな永久歯が生えてくる際、綺麗な歯並びになるための必要な隙間となっています。逆の場合は、永久歯が詰まって生える可能性があるので、注意が必要です。また、子供のすきっ歯はモノが詰まっても取りやすかったりと手入れのしやすさがあるかもしれませんね。しかし、大人のすきっ歯は注意が必要です。歯周病などの影響で歯と歯の間が開いてきている可能性があります。歯周病治療を優先し、次に開いた歯の矯正や固定があります。方法としては、①ダイレクトボンディング(歯を削らずに歯と歯を寄せてボンディング剤で固定する手法)②ラミネートべニア(表面を削って、薄いセラミックを張り付け綺麗な歯にする手法)③クラウン(歯の全体を削って被せ物を被せて綺麗な歯並びにする手法)などの治療方法が挙げられます。子供のすきっ歯は放置でいいですが、大人のすきっ歯は治療が必要という違いがあります。

親知らずを抜くタイミングとは?

親知らずが邪魔で、奥歯の歯磨きがしづらい経験や親知らずに虫歯ができてしまい、治ったけど抜いた方が良かったのかという経験はありませんか?親知らずを抜いた方が良い事例は、①歯肉が腫れて口が開かなくなる。②その影響で顎関節症になった場合③親知らずが横向きに生えている場合は、手前の歯を押していることになるので、歯並びが悪くなる可能性があります。④親知らずの位置が深く、横に倒れている場合。⑤親知らず自身が重度の虫歯になった場合。上記の事例は抜く必要があります。抜かなくても良い親知らずは、上下の嚙み合わせがしっかり合っていたり、その歯がないとバランスが悪くなってしまう場合は抜かなくて良いと思います。抜くべきか抜かないべきかの判断としては、骨が柔らかいという観点から若いうちになるべく早めに抜くことをオススメします。抜かななくて良い親知らずの場合でも、虫歯になったり、近隣の歯への影響(虫歯や歯周病など)があると話は変わります。親知らずや周りの歯まで丁寧な歯磨きをすることの意識はもっておいて下さい。一般歯科で抜歯できる場合と入院施設を伴う大学病院などで抜歯する場合があります。後者は抵抗感があると思うので、気になる方は早めに相談されることをオススメします。

そもそも歯石とは?

4月からの新生活に向けて、一度歯の検診を受けてはどうでしょうか。よく耳にする「歯の検診で歯石を取りましょう。」と言われると思いますが、歯石とはなんでしょうか。歯石になる前段階として、歯垢が存在します。歯垢とは、別名「プラーク」と言われています。細菌の集合体であり、ネバツキがある汚れであり、これらは普段の歯磨きで落とすことが出来ます。しかし、全ての汚れを普段の歯磨きで落とすことができずに、残ってしまいそれが固まってしまったものが歯石になります。歯の表面がザラザラしているようなものになります。これらは歯磨きで落とすことが難しいので、歯科医院で除去してもらうことになります。歯石を放置してしまうと、ザラザラしていることから汚れが付着しやすくなり、虫歯や歯周病の原因につながり、口臭にも影響が出ます。このように歯石は普段の歯磨きを頑張っていても出来てしまうものです。目安は半年に1回の定期検診をオススメします。定期検診では、歯石除去の他に歯の状態を見るので、その他の症状のリスク防止に繋がります。口内がスッキリするとたくさん会話をしたくなるかもしれないですね。新生活を気持ちよく迎えましょう。

保険治療と自費治療の違い

保険治療と自費治療と聞いて、何を想像されますでしょうか。金額の違いで品質が違う?自費治療は高いイメージ?色々あると思いますが、本質は自身の歯の状態を見極め、自身にあった物を入れて頂きたいというのが本音です。安ければ良い、高ければ良い。そういうものではありません。例で挙げると、CAD/CAM冠(キャドキャムカン)が保険適用となりました。これは、虫歯治療の際、銀歯にしか適用出来なかった部分にも保険治療で白い歯が入れれるようになりました。セラミックほど自然な歯には近づけないですが、審美性に優れています。金属アレルギーのリスクもないです。デメリットとしては、歯ぎしり・食いしばりで割れることがあります。反対に自費治療では、セラミックの歯を入れることが挙げられます。こちらは、自然な歯に近づく、虫歯や歯周病になりにくいや耐久性があるなどが挙げられます。入れ歯の場合では、保険治療では、歯がない所に補うことが出来て、噛めるようにはなりますが、自費治療の場合では、金属のバネを使用しなかったり、お口の中の違和感を解消できる材料や口の中を広く使え、安定することができる金属床などが挙げられます。保険治療と自費治療では、値段はもちろん大小はありますが自身の歯の状態を見極めた上でどちらを選択するかは、歯科医との相談だと思います。自費治療を何となく拒んでいた方は、どのような症状に適するのか説明を受けてから選択して下さい。

季節の変わり目、体調とお口にご用心

季節が変わり、秋から冬になるような季節になりました。最近は、インフルエンザなどの流行菌が増加していると耳にします。風邪を引くと体調が悪いと連想されますが、実はお口の中も症状が現れています。主に歯茎の赤みや腫れ、又は出血、口内のネバツキや口臭です。飛沫感染は、感染者がくしゃみや咳をつばなどの飛沫と一緒にウィルスを放出することで、別の人がウィルスを口や鼻から吸い込んで感染してしまうことです。体調が悪いと、うがいや歯磨きを後回しにしてしまい、口の中が不潔になり、むし歯や歯周病などの素になる菌が増殖します。そこにインフルエンザウィルスが混じり、滞留しやすくなるそうです。健康なお口の中はだ液などの自浄作用が働きますが、免疫力が低下している時や、お口の中を不潔にしている時はその機能が低下します。なので、体調が悪くても洗口液などを使用して菌の繁殖を抑えることが重要です。また、歯茎の腫れの中には歯周病ではなく、歯の根の先が膿んで腫れることがあります。ひどくなると痛みや口が開かないことがありますし、無症状の場合もあります。無症状は治癒されている訳ではなく、慢性病巣が広がり次に症状が現れたら抜歯の場合があります。風邪を引いて体調が悪いから歯も悪くなったとは思わずに、知らない内に進行している可能性があるので、歯周病なのか歯が悪いのかの検診を体調が治った後に受けることをオススメします。

歯周病を防ぐには歯間ケアも

歯磨きをしていると歯茎が下がってきているのではないかと感じる方はいますでしょうか。歯磨きだけでは歯間のケアが充分ではなく、歯間に溜まったプラークが原因で虫歯を引き起こすかもしれません。放置していると歯茎が腫れ、その下で歯の根元の骨が溶けてきます。その影響で歯が長く感じたり、歯間が広くなったり、歯がグラついたりしてきます。歯科医院で定期検診を受診することは必須ですが、日々のセルフケアが重要です。歯間ケアの1つとして歯間ブラシやデンタルフロスなどが考えられます。歯磨きが終わった後に行うのが良いと思います。毎日は面倒な方でも、週に1~2回と日にちを決めて行うことが良いでしょう。歯と歯の間に隙間がある方は、歯間ブラシが良いでしょう。これは歯周病の進行が進んでいる証拠になっている可能性があるので、注意が必要です。デンタルフロスの使い方としては、歯と歯の間に入れる際と抜く際は前後に動かしながら行います。上下に強く入れてしまうと逆に歯茎を下げる原因となるので、力任せにせず、歯に沿わしながら行うことを意識して下さい。個人差がありますので、歯科医院で適切な指導を受けて下さい。日々の歯磨きだけでは、歯と歯の間の汚れは落ちにくいです。歯周病予防のためにも、歯間ケアを忘れずに!

ゆか歯科クリニック

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