ブラッシング・歯磨き
歯茎のお手入れしていますか?
皆さん、歯の状態をチェックすることは多いと思いますが、自身の歯茎をじっくりと見たことはありますでしょうか。健康な歯茎は、薄いピンク色で引き締まっていることが挙げられます。逆に要観察が必要な歯茎は、赤みがあってブヨブヨしている。歯茎が下がって歯が長く見えているなどが考えられます。起きた時の口のネバツキや口臭が気になる。歯茎が出血していなくても、上記のようなものが見られれば受診して下さい。歯周病が進行しているサインです。放置すると骨が痩せ溶けて無くなり、抜歯になります。予防法としては、①歯茎もブラッシングする。(歯周ポケットに歯ブラシを45度に差し込み、毛先が浮き上がらないように細かく動かす(微振動)歯を1本ずつ丁寧にマッサージすることがポイントです。)②歯と歯の間や歯と歯茎の間に歯間ブラシやデンタルフロスをする。(間違った方法で使用すると歯周病を悪化させる場合があるので注意が必要です。)予防法は正しく定期的に行う必要がありますので、自身の歯茎をチェックして頂き、受診して下さい。
8020(ハチマルニイマル)運動
8020運動を聞いたことはありますでしょうか。平成元年に日本歯科医師会が推進した「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動です。2023年6月時点の厚生労働省からの実態調査で約51%の達成率になるそうです。日々の歯磨きなどの生活習慣の積み重ねが必要です。しかし、20本以上の自分の歯を保つことが目的ではなく、健康な歯や咀嚼できる歯を保つことが重要です。1つの手段としては、噛み合わせを考えた入れ歯です。1本虫歯で無くしてしまったが、周りの歯は問題ないから放置してしまうなど、よくあることだと思いますが、そのような原因が積み重なり、歯を失っていきます。嚙み合わせを考えた入れ歯を作成し、定期的なメンテナンスを行うなどを心がけましょう。歯を失う原因の最も多くは歯周病です。1本ではなく、まとめて歯を失くすこともあります。日々のブラッシングの仕方の積み重ねが予防となります。なので、歯の定期検診やブラッシング指導などを受けて頂き、健康寿命を延ばし、いつまでも美味しい物をストレスなく食べていくことが長生きの秘訣かもしれません。
そもそも歯石とは?
4月からの新生活に向けて、一度歯の検診を受けてはどうでしょうか。よく耳にする「歯の検診で歯石を取りましょう。」と言われると思いますが、歯石とはなんでしょうか。歯石になる前段階として、歯垢が存在します。歯垢とは、別名「プラーク」と言われています。細菌の集合体であり、ネバツキがある汚れであり、これらは普段の歯磨きで落とすことが出来ます。しかし、全ての汚れを普段の歯磨きで落とすことができずに、残ってしまいそれが固まってしまったものが歯石になります。歯の表面がザラザラしているようなものになります。これらは歯磨きで落とすことが難しいので、歯科医院で除去してもらうことになります。歯石を放置してしまうと、ザラザラしていることから汚れが付着しやすくなり、虫歯や歯周病の原因につながり、口臭にも影響が出ます。このように歯石は普段の歯磨きを頑張っていても出来てしまうものです。目安は半年に1回の定期検診をオススメします。定期検診では、歯石除去の他に歯の状態を見るので、その他の症状のリスク防止に繋がります。口内がスッキリするとたくさん会話をしたくなるかもしれないですね。新生活を気持ちよく迎えましょう。
歯周病を防ぐには歯間ケアも
歯磨きをしていると歯茎が下がってきているのではないかと感じる方はいますでしょうか。歯磨きだけでは歯間のケアが充分ではなく、歯間に溜まったプラークが原因で虫歯を引き起こすかもしれません。放置していると歯茎が腫れ、その下で歯の根元の骨が溶けてきます。その影響で歯が長く感じたり、歯間が広くなったり、歯がグラついたりしてきます。歯科医院で定期検診を受診することは必須ですが、日々のセルフケアが重要です。歯間ケアの1つとして歯間ブラシやデンタルフロスなどが考えられます。歯磨きが終わった後に行うのが良いと思います。毎日は面倒な方でも、週に1~2回と日にちを決めて行うことが良いでしょう。歯と歯の間に隙間がある方は、歯間ブラシが良いでしょう。これは歯周病の進行が進んでいる証拠になっている可能性があるので、注意が必要です。デンタルフロスの使い方としては、歯と歯の間に入れる際と抜く際は前後に動かしながら行います。上下に強く入れてしまうと逆に歯茎を下げる原因となるので、力任せにせず、歯に沿わしながら行うことを意識して下さい。個人差がありますので、歯科医院で適切な指導を受けて下さい。日々の歯磨きだけでは、歯と歯の間の汚れは落ちにくいです。歯周病予防のためにも、歯間ケアを忘れずに!
旅先にはマイ歯ブラシセットを持参して!
今年は、お盆期間でご旅行や帰省される方が多いのではないでしょうか。そこで絶対に持って行って欲しいアイテムはマイ歯ブラシセットです。ご旅行先のホテルなどにはアメニティとして、歯ブラシセットが常備されていると思います。しかし、あの歯ブラシは毛先が硬いや、ブラシが大きすぎて上手く磨けず、歯茎から出血した経験などないでしょうか。旅先や帰省先で盛り上がってしまい、歯磨きを忘れたり、適当に済ましてしまいがちですが、歯を丁寧に磨くことを心がけて下さい。アルコール飲料を摂取した後、そのまま寝てしまうと、アルコールには糖分も含まれているので、細菌が付着したまま寝ることになります。このような行動で歯周病や虫歯の進行に繋がります。日常、歯を丁寧に磨いているのであれば継続して下さい。マイ歯ブラシセットのメリットは、自分のお口にあった歯ブラシなので丁寧に磨くことができたり、歯磨き粉にもこだわりがあると思うので、お口を清潔に保つことができます。万が一忘れた場合は、マウスウォッシュを代用して下さい。自分のお口には何が合うのか分からない方は、歯科医院で質問して下さい。お口にあっった歯磨き粉が分かれば、サンプルとしてお渡ししている医院もあるので、是非聞いてみて下さい。旅先にはマイ歯ブラシセットを忘れずに!!!
歯肉炎は歯周病の前兆?
暑くなってきて、体力が低下したりと免疫力が下がってきている方もいるのではないでしょうか。疲れから歯磨きが疎かになってはいませんか?鏡で一度お口の中の状態を確認してみて下さい。歯茎が赤くなっているや炎症がある場合は、歯肉炎の可能性があります。歯の状態を見てしまいがちですが、歯茎の状態も確認してください。歯肉炎とは、歯と歯の間に隙間が出来、その隙間に細菌が溜まり炎症を起こすことです。歯磨きをしていたら、歯茎から血が出ていたことはありませんか。痛みがないため、放置してしまいますが、それらが進行すると歯周病となってしまいます。意外と怖い症状であるとも言えます。歯肉炎の症状としては、①歯垢が見える(歯の淵に白濁色などの汚れが付着している)②歯の境目が分かりにくい。③歯肉が出血する。などが挙げられます。これらを改善するには、毎日の歯磨きが重要です。歯磨きは歯を磨くだけではなく、歯茎のマッサージも必要です。歯ブラシを軽く歯茎に押し当て、横磨きにならないよう、歯周ポケットに差し込み微振動で磨く(マッサージ)イメージです。進行してしまうと歯周病となり、歯が抜け落ちてしまうリスクがあります。そうなる前に定期的な検診です。歯垢・歯石の除去などを行うことで予防ができます。歯肉炎は早期発見できれば、治ります。大切な歯を守るため歯茎にも着目し、違和感があれば歯科医院にいくことをオススメします。
6月は虫歯予防月間です。
一度は耳にしたことがあると思いますが、6月は虫歯予防月間です。または口と歯の健康週間とも呼ばれています。今回挙げるのは、歯周病予防です。歯周病が進行すると歯を失うリスクが高くなる病気なので、要注意です。近年は世代を問わず流行していますので、初期症状がどのようなものかを認識して下さい。①痛みがないが、歯茎が腫れることがある②歯茎のふちや歯茎全体が赤っぽい③歯磨きの際に血が出る。このような症状が挙げられます。初期症状を超えてくると、歯を支えている骨が溶けていき歯が抜け落ちてしまいます。これらを歯周病と言います。一度減った骨は元に戻ることが出来ません。これが歯周病の怖い所です。歯のぐらつきが大きくなる。口臭が強くなる。口の中がネバつく感覚がある。歯が長くなったように感じる。これらになると重症です。予防としては、生活習慣の見直し、適切なブラッシングや歯科検診が挙げられます。冒頭にもありますが、6月は予防月間です。歯周病は自覚症状が少ないが、水面下で徐々に進んでしまう怖い病気です。適切なブラッシング方法や症状にあった歯ブラシや歯磨き粉を歯科医院でチェックを受けてはいかがでしょうか。
朝起きて歯磨きをすることから読み取れること。
皆さんは、朝起きてまず一番にすることは何でしょうか?朝食を摂る方や仕事や学校の準備をする方など過ごし方は様々だと思います。その中でまず一番にして頂きたいことは「歯磨き」です。ある調査によると、20、30代の2割は歯磨きをしないそうです。なぜ朝起きて歯磨きをすることが大切なのかというと、就寝中は細菌をコントロールしている唾液の量が減り口内が乾燥し、細菌が増殖しているからです。大量の細菌と一緒に食べ物を食べていると考えるとゾッとしますね。朝食後の歯磨きも大切ですが、起床後に行うことは、まず歯磨きをすることを推奨します。ちなみに、起床後の歯磨きは大切ですが、就寝前や食後の歯磨きなど、こまめに歯磨きをすることを忘れないようにして下さい。単に歯を磨けば良いのではなく、虫歯予防や歯周病予防も兼ねて歯茎のマッサージ、歯と歯の間など予防の観点から歯磨きを行うことが大切です。これらを我流で行わず、歯ブラシの種類や歯間ブラシのサイズやブラッシングの仕方は異なります。洗口液のみを使用することは、歯周病予防には繋がっていません。自身のお口の状態を知るために、歯科医院を受診して自分にあったやり方や道具を見つけていきましょう。
前歯の虫歯のサイン
皆さんは前歯の虫歯と聞いたらどのようなモノを想像されますか?想像が付きにくいという方は、一度セルフチェックをした方が良いかもしれません。歯と歯の間が何となく黒ずんでいるなと思う方や歯の色に変化があると思われた方は虫歯かもしれません。虫歯であると、削ると大きな穴になり驚かれる方が多いです。これらは痛みを伴わないので、気づきにくいです。痛みがあると神経を取らないといけません。この治療には保険治療と自費治療があります。症状が軽い方は、保険治療でコンポジェットレジン(白い詰め物)がオススメです。デメリットとしては、欠けやすいことが挙げられるので定期的な受診が必要です。それ以上の方は、歯を被せなければならないので、保険治療の場合であると硬質レジン前装冠(金属の上に白いプラスチックを貼り付けた物)があります。これは、変色したり、根元の金属が見えるので、見た目が気になる方はオススメしません。しかし、自費治療のオールセラミッククラウン(金属を使わないセラミックの被せ物)は、染みることなく耐久力もあり変色せず綺麗に仕上がります。前歯の虫歯にならないようにするためには、日常歯磨きの徹底です。前歯に磨き残しがある場合がほとんどなので、歯の表面はもちろん歯と歯の間や歯の裏も1本1本丁寧にブラッシングすることを心がけて下さい。前述しましたが、前歯の虫歯は痛みがなく気づきにくいです。少しでも異変を感じたら歯科医院で診断してみて下さい!
歯周病が原因となる虫歯
夏になってきて、アイスなどの冷たい食べ物が欲しくなりますよね。歯を磨いていると、歯茎が下がってきており段差になっているなと感じたり、歯が染みるという経験はないでしょうか。歯茎が下がってきているのは、歯の根の部分の虫歯リスクが大きくなります。放置していると、歯茎が下がった部分に対して虫歯ができます。(根面う蝕)原因としては、①歯周病が進行している。②誤ったブラッシングをしている。③歯ぎしりや食いしばり④口呼吸によるドライマウスの方などが挙げられます。歯茎が下がっていることに対しての治療方法は、減った歯の根元に白い詰め物を入れた後、歯周病の予防を行います。予防としては、ブラッシング指導、歯ぎしり・嚙み合わせの調整などが挙げられます。これらは、保険治療で出来るのでお気軽にご相談下さい。また、歯周病予防の一番は日々のブラッシングです。適切なブラッシングをするために指導をさせていただきます。歯科医院にブラッシング指導のみ?と思わずに検診を受けて頂き、歯周病リスクを減らし、歯茎が下がらない健康な歯を保ちましょう。