歯ブラシ

親知らずは残しますか?抜きますか?

食欲の秋となり、食べ物が美味しい季節となりました。美味しいものを美味しく食べるためには、親知らずを置いておくか、抜くべきかと悩んでいる方はいませんか?気づけば親知らずは、生えているかと思います。そもそも親知らずは、抜くものでしょうか。今回は、置いておく場合と抜く場合を説明します。置いておく場合に考えることは、生え方です。歯列に沿って上下の親知らずが綺麗に、まっすぐ生えている方や親知らずが歯茎に被っていない方です。このような場合はわざわざ抜く必要はありませんが、綺麗に保つ努力をしなければなりません。日々の徹底したブラッシングです。親知らずは磨きにくい場所なので、専用のブラシに変えるなどの対処が必要です。また、フッ素などで初期虫歯や歯周病予防が必要です。最終的に親知らずは、入れ歯やブリッジの土台になるので、綺麗に維持することは将来的に有利になると思います。また、移植や矯正で動かすことにより、失った歯の代用も可能です。抜く必要がある場合は、斜めや横に生えたりする場合です。この場合は周りの歯に影響し、健康な歯が虫歯や歯周病に脅かされます。親知らずが生えかけてきた時には、上記のようなことが考えられますので、まずは歯科医院に相談し適切な処置を取ることをおススメします!

乳歯から歯を大切に。

乳歯が生えそろうのは平均で3歳前後です。お子様の歯のお手入れをするのに苦労されている方もいるのではないでしょうか。「いずれ抜ける歯だから少しくらい適当でも良いのではないの?」と思うかもしれませんが、ケアを大切にしておかなければ永久歯に影響が出てしまいます。乳歯の虫歯を放置してしまうと菌が、歯の根っこにまで達し、そこに膿が溜まります。永久歯は、乳歯の真下にあるので、膿が溜まったところから生えてきます。その時に、永久歯が虫歯菌に感染して変色した歯が生えてしまいます。虫歯菌に感染した永久歯は、虫歯になるリスクも高くなります。また、噛む力(咀嚼力)や顎の発達に大きく影響します。子供の骨は発展途上です。虫歯がある歯を避けて反対側ばかりで噛んでしまうとバランスが悪くなり、顎が変形したり顔のバランスが悪くなることもあり得ます。それらを防ぐために、お子様が1人で歯磨きをした後は必ず仕上げ磨きをしましょう。その際、気になる箇所(変色や歯並び等)があった場合はすぐに受診して相談して下さい。子供の噛み癖も注意し、片側だけに偏った噛み方や噛まずに飲み込む等をしていれば歯や顎に原因がある可能性があります。子供の歯の定期検診は3カ月に1度が目安です。フッ素予防もするのでより安全で、削らず健康な歯で健康な永久歯になると思います。一生健康な歯を保つために乳歯から予防と検診に努めましょう!

コロナが落ち着いたら歯の検診へ

コロナの影響で歯の定期検診に行けていない方が多いのではないでしょうか。最近の患者様の多くには、疲れや肩こりの症状がお口の中に影響しているように思います。歯肉の腫れや食いしばり、根の先が膿んで腫れていた歯茎が潰れてしまっている方などお口の中への影響は様々です。自粛期間中にそのような症状に身に覚えはありませんか?また、多くの皆様は生活習慣が変わったと思います。そのためブラッシングなど、普段していた習慣を忘れている方も多いのではないでしょうか。ブラッシングをゴシゴシと力強く磨いたせいで知覚過敏になっている。朝起きた時の口臭がひどくなった。口のネバツキが増えたなど以前とは違う症状が現れていないでしょうか。中高年の方では、入れ歯に違和感ありませんか?入れ歯のバネの緩みや噛み合わせが悪くなった方、汚れや着色がついている方もいらっしゃるのではないでしょうか。普段、定期検診を受けられてた方が来院されていないケースも見かけます。何の症状がなくても歯周病などは進行しています。自粛が明けて世間は普段通りになったとしても、お口の中はSOS状態です。是非、コロナが落ち着いた時期に歯の定期検診を受けることをおススメします。

知覚過敏などの歯が染みるお悩みの方へ

最近、「虫歯なのか知覚過敏なのか分からないです。」という患者様が多数来院されます。知覚過敏とは、歯の表面のエナメル質が削れて、痛みを感じる部分の象牙質がむき出しになっている状態を指します。理由としては、①間違ったブラッシング②炭酸飲料等の過剰摂取③歯ぎしり④噛み合わせの悪さなどが挙げられます。これらに当てはまり、知覚過敏を放置してしまうと虫歯に繋がっていきますので注意して下さい。知覚過敏の一般的な予防策として、知覚過敏を抑える効果のある歯磨き粉の使用やエナメル質をすり減らす歯磨きの仕方(強い力で横磨きをする等)を変えることが挙げられます。一向に治らないという方は、歯科医に相談すると・正しいブラッシング指導・染みるのを抑える薬の塗布・レーザー照射や減ったエナメル質を補うための詰め物を充填する改善法があります。歯が染みるだけでは、虫歯か知覚過敏なのかが分からないですが、どちらも歯科医院で原因を調べて頂き、早期治療を施すことが気持ち良く好きな食べ物を食べられる日が近くなります!

最近、歯にモノが詰まるなと感じませんか。

令和2年となり、気持ちを新たにしている人も多いと思います。お正月では、親戚と集まったり美味しいものを食べたりと普段とは違う生活をされていると思います。そんな中、最近よく歯にモノが詰まるなと感じている人はいないでしょうか。歯茎が下がってきたり、歯が長く感じている人は、歯周病のサインかもしれません。かと言って、歯間ブラシを使用して無理に歯に詰まったモノを取り除こうとすることは、逆効果となり歯周病の進行を拡大させます。また歯磨きの圧が強すぎたり、歯ぎしりをよくする方、歯並びの悪さが主な原因となっています。歯周病とは歯を支えている骨や歯茎が下がってしまう病気です。最終的には、歯が抜け落ちます。対処法としては、歯ブラシの固さを普通にしたり歯ぎしりをする方はマウスピースを使用するだけで予防できます。また、正しい歯磨きの仕方や歯間ブラシの使い方を学ぶだけでも効果的です。これは、放っておくと大変怖い病気です。下がった歯茎を取り戻すことは難しいです。そうなる前に、「最近、歯茎が下がっている気がする」や「歯にモノがよく詰まるな」と感じた時は受診して下さい。

歯ブラシの選び方について

使いやすさで選んでしまいがちな歯ブラシですが、歯ブラシの目的は【歯を磨くこと】と【歯周予防のために歯茎を磨くこと】の2種類があることをご存知でしょうか?お子様に至っては、乳歯と永久歯が混在しているので磨き方には注意が必要です。大人の方は、親知らずや八重歯等お手入れしにくい場所に生えていると、ヘッドの小さいブラシなどを使って磨く必要があります。歯間、歯頚部から奥歯まで磨くためには目的にあった歯ブラシが必要です。歯ブラシは、毛の硬いものと毛の柔らかいものがあります。毛が硬いものであると歯を傷つけてしまう恐れがあるので、知覚過敏が起こりやすくなります。毛の柔らかいものだと歯茎のマッサージが充分にできず、汚れが落ちにくくなります。どちらのブラシにもメリット・デメリットはありますが、歯周病予防には毛が柔らかめですが、コシ(弾力性)があるブラシが適しています。お口の健康には、歯ブラシ1本だけなく、被せ物の周りを磨く小さなブラシや歯間ブラシ・フロス等の併用も時には必要です。まず第一歩として、人によって歯並びやお口の状況が違います。歯ブラシの大きさ・硬さや磨き方が異なるので、一度歯科医院で歯ブラシのサイズや磨き方をチェックをしてもらい、虫歯や歯周病を予防しましょう。

お口の清掃に洗口液と液体歯磨きを使っていますか?

9月に入り、新しい生活のスタートを気持ち良くするためには、お口のケアが必要不可欠ではないでしょうか?最近、液体歯磨きや洗口液が流行していると思います。私の周りにも、毎日洗口液だけで済ます方も増えてきています。しかし、洗口液と液体歯磨きでは用途が異なることをご存知ですか?洗口液とは、日常の歯磨きの後に使用するもので、主に歯垢や口臭といった口内トラブルとなる原因を洗い流してくれます。液体歯磨きとは、お口に含んですすいだ後、チューブ状の歯磨き粉と同様にブラッシングしていきます。泡立たないということがメリットで、時間をかけて歯を1本1本丁寧に磨くことができ、歯周病予防の歯ブラシには適します。歯面をよく磨きたい時は、チューブ状の歯磨き粉を使い、時間をかけて丁寧に磨きたい時は、液体歯磨きを使うことです。毎日使用する洗口液と液体歯磨きの用途を使い分けることで効果を得られます。歯磨きをしっかりとした上で用途に応じて正しく使い分け、虫歯や口臭・歯周病予防に気を配って下さい。

歯茎の黒ずみ気になりませんか?

鏡で自分の歯茎を見た時、歯茎が黒いかなと感じたことはございませんか?歯茎が黒ずんで見える原因は主に4つございます。①差し歯、被せ物②喫煙③メラニン色素の沈着④歯周病が挙げられます。特に①の患者様が意外と気になっていると思います。原因としては、歯科治療で歯を被せた際、数年経つと差し歯の土台部分の金属に含まれる銀合金が溶け出してしまっているからです。(金属を使わない土台を使用する治療に変えることも出来ます。)被せ物の場合、金属が歯周病によって、歯茎が下がって透けて見えてきます。これは歯茎の高さに合わせて、新しく被せ直すと改善されます。また、喫煙やメラニン色素が沈着して黒ずむ原因は、レーザー治療によって改善されます。歯周病が原因である場合は、歯のお掃除による除石・ブラッシング指導・噛み合わせの調整・詰め物の再治療などで改善されます。黒ずみを解消するには、何が原因なのかを把握する必要がありますので、お気軽にご相談ください。

間違った歯ブラシで知覚過敏を起こしていませんか?

虫歯もないのに、歯がしみてしまう症状が起きたことはないですか?これは知覚過敏と言い、このような症状は歯ブラシの仕方が原因になっているかもしれません。硬いブラシで歯の根元をゴシゴシと磨いているとエナメル質が薄くなり、象牙質が露出し歯がしみてしまいます。歯ブラシの磨き方のポイントは、歯と歯茎の間(歯周ポケット)に歯ブラシの毛先を入れ、小刻みに動かします。ここで気を付けて頂きたいのは、強く磨かないことです。これは、歯や歯茎を傷めるだけで逆効果になり、実は磨けていません。おススメの歯磨きの仕方は、1日最低2回は歯磨きをすることです。歯磨きは歯茎のマッサージと歯を綺麗にしているということを心がけ、1本1本を丁寧に磨いてみて下さい。歯並びなど個人差がありますので、あなたにあった歯ブラシと歯磨きの仕方を歯科医院で相談してみて下さい。

歯間ブラシを上手に使えていますか?

歯ブラシだけでは取り切れない汚れをとるものとして、歯間ブラシがあります。

被せ物の中のブリッジが入っている人や歯と歯の間が広い人、歯周病が進行してきている人は必ず使う必要があります。

歯間ブラシの使い方は、歯と歯の間にゆっくり歯茎に沿わせながら挿入し2、3回前後させるようにして動かします。その際、無理な力をかけて歯間ブラシの奥まで突っ込まず、ブラシの部分のみで清掃してください。

歯間ブラシにはサイズがたくさんありますので、歯茎の状態や歯と歯の隙間の大きさに合ったサイズを選ぶことが重要です。

同じ口でも使うブラシを分ける必要もあります。

歯茎に炎症があったり、歯間ブラシが入りづらい場所に無理やり入れると、歯や歯茎がすり減ることがあり、かえって歯肉炎の原因になります。

お口の状態も年々変わってきますので、歯ブラシで綺麗に磨きながらも、正しい歯間ブラシの選択と使用を心がけてください。

 

ゆか歯科クリニック

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