歯ブラシ
電動ブラシで、完璧に磨けたと思っていませんか?
電動ブラシの大きな特徴としては、歯の汚れ(歯垢)を取るということで、ブラシの形が丸いものや、歯ブラシ状の縦型のもの、歯茎のケアのための毛先が極細のものがあります。
特に、詰め物や被せ物がたくさん入っている口には、汚れをよく落とすというメリットがあります。
しかし、使い方(歯への当て方)を間違うと歯がすり減ったり傷ついたりして知覚過敏を起こすこともあります。
歯周病予防には普通の歯ブラシで歯茎のマッサージを細かく行っていただく方が電動歯ブラシより効果があります。
歯の汚れと歯周病の予防を続けていくには、電動ブラシと普通の歯ブラシの併用が重要です。
電動ブラシの中には音波ブラシというものもあり、これは、音波振動で落ちにくい歯垢(プラーク)を除去してくれ、歯周病ケアにも適しています。ただし、音波ブラシもブラシの使い方を間違うと効果が発揮できなこともあります。
もし、電動・音波歯ブラシの購入を検討していらっしゃれば、一度、歯科医院に相談していただき、お口の状態(歯周病がひどいのか、プラーク除去のため)に合わせたものを購入してください。
歯垢の染色剤を使ったことはありますか?
歯科医院で赤く染めてもらって、ブラッシング指導を受けたことや、自宅で市販の歯垢染色剤を使ってブラッシングされている方もいらっしゃると思います。
歯垢染色剤で歯垢を染めだすことによって、ご自分の磨き癖やブラッシングの苦手な場所が見つかります。
しっかり磨いたつもりでも意外と赤く染まって磨き残しに気づかれることが多いと思います。
ただ、染まっている箇所だけを必死で磨いてしまうと歯茎を痛めてしまいがちです。歯垢染色剤で磨き残しを確認してから歯磨きするのもよいですが、先にしっかり歯を磨いた後に歯垢染色剤を使って自分がよく磨き残す箇所を把握することの方が有効的な使い方です。
歯周病や虫歯予防のためには歯ブラシの角度に気をつけて正しいブラッシングで順序よく丁寧に磨くことが必要です。磨き残しがある箇所は、フロスや補助的なブラシを併用して磨き残しゼロにするように心がけてください。
お口の臭い気になりませんか?
口臭には、主に4つの原因があります。1.生理的な口臭。2.食べ物などが原因の口臭。3.病気が原因の口臭。4.精神的な原因の口臭です。
口臭の原因物質は、虫歯や歯周病などの細菌がタンパク質を分解してできるものです。就寝中は唾液の分泌が減るため口の中に細菌が増殖し、口臭の原因物質が増えます。また、肉体に過度のストレスがかかったり、緊張状態を強いられたり、空腹時には唾液分泌が減り、口臭がきつくなることもあります。これらは、時間の経過とともに変化していくので、洗口剤や歯磨き、うがいなどで改善されます。
病気が原因の口臭には、口の中の病気(歯周病や虫歯)があります。歯肉が腫れたり、膿をもった状態は根本的な歯科治療でかなり改善されます。また、胃腸障害や糖尿病、蓄膿症などの全身的な病気からおこる口臭は、口の中の清掃と全身的な疾患の治療を平行して行っていく必要があります。
歯科医院で出来ることは、お口の健康診断をして、虫歯や歯周病の治療、舌苔(ぜったい)や口腔内の清掃を定期的に行うことです。正しい歯ブラシや舌ブラシで、お口の中を清潔に保ち唾液の分泌を促すことによって、少しでもお口の臭いをクリアにしましょう。
歯と歯の間に食べ物が挟まって困っていませんか?
食事中に食べ物が歯と歯の間に挟まり、爪楊枝などで取り除いた経験がある方は多いと思います。食べ物が歯に挟まると、違和感や歯が浮いた感覚があったりします。また、長時間、食べ物が挟まり続けたり大きかったりすると、歯周ポケット内に食べ物が食い込み歯肉に炎症を起こします。もちろん、挟まった食べ物を取り除けば症状は落ち着きますが、繰り返し挟まっていると、虫歯のもとになったり歯肉からの出血が多くなり痛みを伴うことがあります。
挟まりやすい食べ物はありますが(繊維性の食べ物など)虫歯で歯に穴があいていたり、歯に段差ができていたり、咬み合わせが悪い場合、また、歯周病で歯がグラグラ揺れていたりすると、状況はかなり悪くなりがちです。
もちろん、虫歯や歯周病を治すのも必要ですが、やはり一番重要なことは日々の効果的なブラッシングです。デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助器具を使用することで状況はかなり改善されますが、これらの器具は慣れないと使用方法が難しく、正しく使えていないと、かえって歯茎を痛めてしまうこともあります。
歯科医院で正しい使用方法をチェックし、定期的にお口の中の検査をして、トラブルの起きない健康な歯と歯肉を保ちましょう。
食後に歯磨きしていますか?
食後にすぐ歯磨きをすると虫歯になりやすいという噂が雑誌やテレビなどで伝えられていました。
これは、間違った情報であり、食後は早やめに歯磨きをすることが正解です。
食べ物を食べた後は口の中が酸性になり虫歯になりやすい環境となります。ただ、唾液の作用で酸を中和したり、歯の再石灰化で、歯が溶けないように防御してくれます。炭酸飲料や糖分などの過剰摂取は、この自浄作用をはるかに超えてしまうので、歯磨きをすることで、細菌の増殖を抑えます。歯磨きをしないままでいると、歯垢の中の細菌によって糖分が分解され、酸が作られて虫歯や歯周病になりやすくなります。
重要なことは、食後には早めに歯磨きをして歯垢とその中にある細菌を取り除くことです。
特に、子供の場合は、保護者の方の仕上げ磨きが重要です。
乳幼児から歯磨きをしていると、急に仕上げ磨きを嫌がったりしますが、子供の発育過程においては、よく見られる現象です。
そのため、お子様の歯ブラシと保護者の仕上げ磨き用の歯ブラシを分けて、まず、子供に磨かせてから保護者の方が奥歯などの磨きにくい部分をしっかり磨いてあげてください。
また、小学生になると、保護者に磨いてもらうことに抵抗があると思いますが、生えかわった大人の歯が一番虫歯になりやすく、歯肉炎も起こしやすいです。
そのため、小学生になっても、週に最低一回は、大人の歯(奥歯や前歯)をチェックをしてあげてください。
食後には、子供の時から、歯磨きをする習慣をつけておきましょう。
虫歯予防デイ ~お口の健康診断していますか~
この時期は会社・学校での健康診断がよく行われます。
歯医者に問題なしと言われたら安心してしまいます。でも、小さな虫歯や初期の歯周病は、案外見つからないものです。
また、歯科検診がないところもありますが、症状がなければ放置してしまいます。痛くなくても、知らないうちに虫歯や歯周病は進行してしまっているのです。
歯医者なんて痛くなければ行かないと思いがちです。
面倒くさいことや嫌なことからは、つい逃げてしまいますが、歯磨きなどは小さなときから毎日続けられていると思います。
これは、良い癖(習慣)がついており、当たり前になっているからです。
定期的に歯医者に行く、定期的にお口のケアをすることも習慣になってしまえば、結果的に、虫歯や歯周病の予防になり、お口の健康を保つことができるのです。
予防をする上では、定期的に歯石除去、歯ブラシチェックをすることが大切です。
この機会にお口のチェックをして、定期健診を習慣化してみませんか。
赤ちゃんのハミガキトレーニング、はじめませんか?
乳歯が生えたら、そろそろお口のケアが必要です。
健康なお口を保つ為には、歯が生え始めた時点から 親子で一緒にハミガキトレーニングを開始することが重要です。
赤ちゃんの事を研究している Combi(コンビ)から、乳歯ブラシセット(ブラシ形状のもの)ができました。
お子様が、しっかり握れて落としにくく、 奥歯まで届きやすい為よく磨けて、 のど突きしにくい設計なので、安心して 自分でトレーニングができます。
その上、保護者による仕上げ磨きで、サポートしてあげることで、丈夫な強い歯をつくる習慣をつけて下さい。
お口のケアに、便利な道具で 親子で楽しくハミガキトレーニングを はじめてみませんか。
歯周病の予防法と治療法について
歯周病のチェック(前回のブログを参照)をして、当てはまった項目があった方は、予防と治療が必要になります。
まずは、保険治療により歯科医院で以下のようなことを行います。
1.歯周病の検査をし、歯ブラシチェックを行います。
2.効果的な歯磨きの方法や食事の取り方などの説明を受けます。(予防)
3.歯ブラシだけでは取り除けない歯石や歯の汚れを専用の器具で綺麗にします。(治療)
4.歯周病がかなり進行している場合は、病的な歯肉を手術により取り除くこともあります。(治療)
5.再付着した歯石の除去やブラッシングのチェックを定期健診で行います。(予防)
これらを継続することによって、健康で美しい口元を保つことができます。
さらに、自費治療として徹底的に歯をクリーニングし、フッ素でコーティングすると歯周病予防に効果的です。
歯と歯肉の境目にプラークが付着することで歯周病は始まるので、予防で心がけることは、プラークを付着させない、付着してもすぐに取り除くことが重要です。
白い歯にしようと、一生懸命、磨いていませんか?
市販のハミガキ粉を使って自己流で磨いても、歯の汚れは、落ちません。
歯科医院で専門の機材を使って、歯の汚れを徹底的に清掃・研磨すると、
歯が白くなり、虫歯や歯周病になりにくくなります。
それを持続させる為に、正しいブラッシングと定期的な、お口のチェックが必要です。
飲食物や喫煙による着色は、歯のクリーニングで落とせますが
歯本体の色を白くするには、ホワイトニングが必要です。