歯周病予防
歯のクリーニングってどうするの?
歯の色が気になった時にホワイトニング効果のある歯磨き粉などでブラッシングを頑張ってる方が多くいらっしゃいます。
でも、根本的には着色は取り切れていない場合が多いです。
歯のクリーニングの中に、PMTC(ピーエムティーシー)というものがあります。これは、歯科医院で専用の機械とペーストを使い、徹底的に汚れを取る方法です。その他に、歯の色自身を白くするにはホワイトニング、また、歯本来の輝きを取り戻し着色を付かないようにするトリートメント(これは、エナメル質の表面をツルツルにして歯質の強化と輝きを増すもの)があります。
保険治療では歯石取りになるので、徹底したお掃除を望むなら歯のクリーニングをお勧めします。
歯のクリーニングでは、歯石取りや普段のブラッシングでは取り除けない歯と歯の間や歯肉炎下の付着物を徹底的に取り除きます。
定期的なPMTCを行うことにより、虫歯や歯周病をより効果的に防ぐことができます。
ホワイトニングまでもいかなくてもPMTCとトリートメントの組み合わせで美しく輝く歯と健康的な歯肉と歯を保つことができます。
クリーニングといっても様々な方法があるので、あなたのお口にあった清掃法を見つけましょう。
歯周病をくい止めるためには??
歯周病とは、歯を支えている骨が溶けていく病気です。骨は歯茎で覆われているため、歯茎の下で溶けていても自覚症状がなく気づきません。
口臭が気になったり、朝起きた時に口の中がネバネバしたり、歯茎が赤く腫れていたりする場合は、初期症状の現れです。
見た目で歯が長く見えてきたり、歯の隙間にモノがつまりやすくなったり、グラグラしたりすると中等度の状態です。
歯茎からの出血が激しくなったり、グラグラしている歯で噛むと痛みが生じたりする場合は、重度の症状です。これを放置すると、骨が完全に溶けてなくなり、自然に歯が抜けてしまいます。また、一本だけではなく全体に広がり4、5本の歯が取り返しの付かない状態になってしまいます。
毎日の正しいブラッシングが一番の予防法です。歯科医院での定期検診で少しでも早く歯周病を自覚して予防に努めることが、歯を健康に保つことに繋がります。
歯茎からの出血を放置していませんか?
朝起きた時、お口の中で血の味がしている、歯磨きの時に歯ブラシに血が付くなど、特に痛みがないけれども何となく気になるこの症状は、歯周病の始まりです。場合によっては、全身疾患や特定の薬による出血もあります。また、喫煙やドライマウスや口呼吸などの原因が難しいものもありますが、歯周病の予防と併用することによって改善される場合もあります。
歯周病を根本的に改善するためには、歯茎の検査、噛み合わせや歯ぎしり、食いしばりのチェックをした上で、歯石やプラークを除去し、正しいブラッシング方法を教えてもらって続けることです。
お口の中からの出血は、歯茎の腫れや身体の疲れ、ストレスなどの健康のバロメーターの一つです。一通り改善がみられた後も、油断せずに定期検診と自宅でのブラッシングや歯周病予防用の歯磨き粉を併用することが重要です。気になった時はすぐに歯科医院でチェックを受けて下さい。
噛み合わせが悪いとどうなるの?
噛み合わせが悪いと言われたことはありませんか?
良い噛み合わせとは、左右上下の歯が均等に当たって、顎の関節や口周りの筋肉に負担のかからない状態です。
噛み合わせが悪くなる原因としては、年齢によるもの、歯ぎしりによるもの、顎関節症や顎の変化によるもの、歯の治療による被せ物や詰め物の高さの変化によるもの、歯並びが悪いことによるものなどがあります。噛み合わせが悪いと、姿勢が悪くなったり、肩こりや頭痛がなかなか治らない、歯周病の悪化、顎関節症の悪化により口が開かなくなったりします。
治療法としては、一つとして、レントゲンで歯並びや顎の骨の位置をチェックし、噛み合わせの高さのバランスが悪い部分を削って調整します。また、マウスピースを作って顎のバランスを調整したり、歯ぎしりを抑えて様子をみる場合もあります。これだけでも、随分症状が緩和されます。
最終的には、適合の悪い被せ物や詰め物を外して新しいものに変えたり、矯正治療に進む場合もあります。
大がかりな治療にならないためにも、まずは、お口のチェックをして噛み合わせを調整することから始めましょう。
お口の臭い気になりませんか?
口臭には、主に4つの原因があります。1.生理的な口臭。2.食べ物などが原因の口臭。3.病気が原因の口臭。4.精神的な原因の口臭です。
口臭の原因物質は、虫歯や歯周病などの細菌がタンパク質を分解してできるものです。就寝中は唾液の分泌が減るため口の中に細菌が増殖し、口臭の原因物質が増えます。また、肉体に過度のストレスがかかったり、緊張状態を強いられたり、空腹時には唾液分泌が減り、口臭がきつくなることもあります。これらは、時間の経過とともに変化していくので、洗口剤や歯磨き、うがいなどで改善されます。
病気が原因の口臭には、口の中の病気(歯周病や虫歯)があります。歯肉が腫れたり、膿をもった状態は根本的な歯科治療でかなり改善されます。また、胃腸障害や糖尿病、蓄膿症などの全身的な病気からおこる口臭は、口の中の清掃と全身的な疾患の治療を平行して行っていく必要があります。
歯科医院で出来ることは、お口の健康診断をして、虫歯や歯周病の治療、舌苔(ぜったい)や口腔内の清掃を定期的に行うことです。正しい歯ブラシや舌ブラシで、お口の中を清潔に保ち唾液の分泌を促すことによって、少しでもお口の臭いをクリアにしましょう。
気付かぬ内に歯周病!?
歯周病は虫歯と違い自覚症状があまりなく、気付いた時には重症化して手遅れということもあります。
ただ、気をつけてお口の中をよく見ると違いがわかります。健康な歯茎は歯と歯の間が引き締まっており、サーモンピンクのような色をしています。一方、歯周病になると歯と歯の間に隙間ができ、色も赤みを帯びて、全体的にぶよぶよして腫れたり出血したりします。
歯周病は歯の周りにこびりつく細菌の集合体である歯垢(デンタルプラーク)が原因ではじまりますが、正しいブラッシングを心掛ければ、大きなトラブルを回避することができます。
不幸にして歯周病になってしまった場合でも軽度のうちは、ブラッシングと歯周病治療により健康な歯茎を取り戻すことが出来ます。また、進行している場合でも、それ以上進まないように予防することによって現状の歯茎を健康に維持することは可能です。
歯周病は口の中だけでなく、全身の健康にも影響を与えることもあります。例えば、歯周病がある事が糖尿病や心臓疾患、肺炎、低体重児早産などを引き起こしやすくなると言われています。
日ごろからお口の中に感心をもち、何か気になる事があれば放置せずに歯科医院で相談しましょう。何の症状がなくても最低でも年に一回はお口の健康診断をして、ブラッシング指導とクリーニングを受けることをお薦めします。
虫歯予防デイ ~お口の健康診断していますか~
この時期は会社・学校での健康診断がよく行われます。
歯医者に問題なしと言われたら安心してしまいます。でも、小さな虫歯や初期の歯周病は、案外見つからないものです。
また、歯科検診がないところもありますが、症状がなければ放置してしまいます。痛くなくても、知らないうちに虫歯や歯周病は進行してしまっているのです。
歯医者なんて痛くなければ行かないと思いがちです。
面倒くさいことや嫌なことからは、つい逃げてしまいますが、歯磨きなどは小さなときから毎日続けられていると思います。
これは、良い癖(習慣)がついており、当たり前になっているからです。
定期的に歯医者に行く、定期的にお口のケアをすることも習慣になってしまえば、結果的に、虫歯や歯周病の予防になり、お口の健康を保つことができるのです。
予防をする上では、定期的に歯石除去、歯ブラシチェックをすることが大切です。
この機会にお口のチェックをして、定期健診を習慣化してみませんか。
歯周病の予防法と治療法について
歯周病のチェック(前回のブログを参照)をして、当てはまった項目があった方は、予防と治療が必要になります。
まずは、保険治療により歯科医院で以下のようなことを行います。
1.歯周病の検査をし、歯ブラシチェックを行います。
2.効果的な歯磨きの方法や食事の取り方などの説明を受けます。(予防)
3.歯ブラシだけでは取り除けない歯石や歯の汚れを専用の器具で綺麗にします。(治療)
4.歯周病がかなり進行している場合は、病的な歯肉を手術により取り除くこともあります。(治療)
5.再付着した歯石の除去やブラッシングのチェックを定期健診で行います。(予防)
これらを継続することによって、健康で美しい口元を保つことができます。
さらに、自費治療として徹底的に歯をクリーニングし、フッ素でコーティングすると歯周病予防に効果的です。
歯と歯肉の境目にプラークが付着することで歯周病は始まるので、予防で心がけることは、プラークを付着させない、付着してもすぐに取り除くことが重要です。
歯周病のチェックをしてみませんか?
歯周病とは、歯ぐきに起きる、化膿性の炎症のことです。痛みもなく知らないうちに進行し、歯ぐきが腫れたり口臭が酷くなったり、歯を支えている骨が痩せて歯がグラグラになり、放っておくと最後には歯が抜けてしまいます。
軽度の歯肉炎を含めれば成人の90%近く(10代から)が歯周病です。
以下のような症状は歯周病予備軍のサインです。
1.歯を磨くと歯ぐきから出血をする。
2.歯ぐきが赤く、歯が浮いたような感じがする。
3.朝起きた時、口の中がネバネバする。
4.歯ぐきが腫れてブヨブヨしている。
5.歯肉が下がって、以前より歯が長くなったように見える。
6.口臭が気になったり、歯肉から膿がでることがある。
7.歯がグラついて、食べ物がよく噛めない。
思いあたることが一つでもあれば、早期治療が必要です。