予防歯科
朝起きて歯磨きをすることから読み取れること。
皆さんは、朝起きてまず一番にすることは何でしょうか?朝食を摂る方や仕事や学校の準備をする方など過ごし方は様々だと思います。その中でまず一番にして頂きたいことは「歯磨き」です。ある調査によると、20、30代の2割は歯磨きをしないそうです。なぜ朝起きて歯磨きをすることが大切なのかというと、就寝中は細菌をコントロールしている唾液の量が減り口内が乾燥し、細菌が増殖しているからです。大量の細菌と一緒に食べ物を食べていると考えるとゾッとしますね。朝食後の歯磨きも大切ですが、起床後に行うことは、まず歯磨きをすることを推奨します。ちなみに、起床後の歯磨きは大切ですが、就寝前や食後の歯磨きなど、こまめに歯磨きをすることを忘れないようにして下さい。単に歯を磨けば良いのではなく、虫歯予防や歯周病予防も兼ねて歯茎のマッサージ、歯と歯の間など予防の観点から歯磨きを行うことが大切です。これらを我流で行わず、歯ブラシの種類や歯間ブラシのサイズやブラッシングの仕方は異なります。洗口液のみを使用することは、歯周病予防には繋がっていません。自身のお口の状態を知るために、歯科医院を受診して自分にあったやり方や道具を見つけていきましょう。
前歯の虫歯のサイン
皆さんは前歯の虫歯と聞いたらどのようなモノを想像されますか?想像が付きにくいという方は、一度セルフチェックをした方が良いかもしれません。歯と歯の間が何となく黒ずんでいるなと思う方や歯の色に変化があると思われた方は虫歯かもしれません。虫歯であると、削ると大きな穴になり驚かれる方が多いです。これらは痛みを伴わないので、気づきにくいです。痛みがあると神経を取らないといけません。この治療には保険治療と自費治療があります。症状が軽い方は、保険治療でコンポジェットレジン(白い詰め物)がオススメです。デメリットとしては、欠けやすいことが挙げられるので定期的な受診が必要です。それ以上の方は、歯を被せなければならないので、保険治療の場合であると硬質レジン前装冠(金属の上に白いプラスチックを貼り付けた物)があります。これは、変色したり、根元の金属が見えるので、見た目が気になる方はオススメしません。しかし、自費治療のオールセラミッククラウン(金属を使わないセラミックの被せ物)は、染みることなく耐久力もあり変色せず綺麗に仕上がります。前歯の虫歯にならないようにするためには、日常歯磨きの徹底です。前歯に磨き残しがある場合がほとんどなので、歯の表面はもちろん歯と歯の間や歯の裏も1本1本丁寧にブラッシングすることを心がけて下さい。前述しましたが、前歯の虫歯は痛みがなく気づきにくいです。少しでも異変を感じたら歯科医院で診断してみて下さい!
歯周病が原因となる虫歯
夏になってきて、アイスなどの冷たい食べ物が欲しくなりますよね。歯を磨いていると、歯茎が下がってきており段差になっているなと感じたり、歯が染みるという経験はないでしょうか。歯茎が下がってきているのは、歯の根の部分の虫歯リスクが大きくなります。放置していると、歯茎が下がった部分に対して虫歯ができます。(根面う蝕)原因としては、①歯周病が進行している。②誤ったブラッシングをしている。③歯ぎしりや食いしばり④口呼吸によるドライマウスの方などが挙げられます。歯茎が下がっていることに対しての治療方法は、減った歯の根元に白い詰め物を入れた後、歯周病の予防を行います。予防としては、ブラッシング指導、歯ぎしり・嚙み合わせの調整などが挙げられます。これらは、保険治療で出来るのでお気軽にご相談下さい。また、歯周病予防の一番は日々のブラッシングです。適切なブラッシングをするために指導をさせていただきます。歯科医院にブラッシング指導のみ?と思わずに検診を受けて頂き、歯周病リスクを減らし、歯茎が下がらない健康な歯を保ちましょう。
大人の虫歯は痛くない!?
6月は、虫歯予防月間となっています。大人の虫歯は意外と気づきにくいものです。痛みが伴えば分かるのですが、中にはそうではないものがあります。症状例としては、歯が白濁になっていたり、歯に黒い線や小さな穴があるなどこの段階では、痛みがないので放置される方もいますが、これは虫歯です。歯に小さな穴がある場合は、歯の内部では虫歯が大きく進行している、または詰め物をした歯と詰め物と歯の隙間に虫歯ができているのに気づかないことが考えられます。後者は、詰め物の経年劣化が原因であることも考えられます。また、歯周病などで歯茎が下がると、下がった部分に対して虫歯菌が付着します。これが蓄積されると歯を減らしてしまうので折れることがあります。なぜ気づかないのかというと、大人になるにつれて、痛みを感じる神経部分が細くなり、象牙質という部分の割合が痛みを庇うかのように大きくなってくることで、気づくのに遅れてしまうことが要因とされています。気づくことに、遅れてしまうと処置は、神経を除去するあるいは、歯を抜くという選択になります。歯に変化があるが、痛くないから大丈夫と思っていてはすでに手遅れかもしれません。6月は虫歯予防月間なので是非検診をオススメします。
歯磨き粉の選び方
近年、歯磨き粉の種類が多すぎて迷う方は多くいるかと思います。目的にあった歯磨き粉を選ぶことは大切ですが、1種類のみではなく、複数を使い分けることもオススメしたいと思います。歯磨き粉の種類としては、①歯周病予防②口臭予防③虫歯予防のための高濃度フッ素④ホワイトニングなどが挙げられます。そこから形状もペースト状であったり、ジェル状や液体などに分かれていきます。例えば、歯周病患者様に歯周病予防の効果が高い歯磨き粉で歯磨きをすると出血が抑えることが出来たり等、検診で分かったからこそ適切に対処できたりします。また、虫歯予防を目的とすると、朝はホワイトニング機能を持った歯磨き粉を使用し、就寝前は高濃度フッ素配合の歯磨き粉を使用するなど、シーンによって使い分けることも効果的だと考えています。自身でお好きな歯磨き粉を選ぶのも良いですが、自身の歯の状態を知らないのに間違った歯磨き粉を選択してしまうと歯磨きの効果が薄れてしまうのではないでしょうか。まず、自身の歯の状態を知るためにも歯科検診で適切な指導を受けた上で、歯磨き粉を選択されるのがより高い効果を発揮します!
巣ごもり生活でお口の中は黄色信号?
気温が暖かくなってきて、過ごしやすい季節となりました。生活様式が変わり、規則正しい生活から少しかけ離れている方もいるのではないでしょうか。来院される患者様で最近来たばかりなのに、多くの虫歯予備軍が増えていたなど、虫歯や歯周病が増えているように感じます。考えられる要因としては、先ほど述べていますが、生活様式の変化や新型コロナウィルスの影響で蔓延防止措置だったことによる受診控えなどの社会的要因が考えられます。歯が薄く感じたり着色している、モノがよく挟まる、歯茎が下がっているように感じるなど、又はマスク生活の影響か口臭や口が大きく開かないなど、いつもと違う違和感を感じている方は黄色信号だと思います。鏡の前で自身のお口の中をじっくりと見てみて下さい。「こんな感じだったかな。。?」と思う方は上記に当てはまるかもしれません。詰め物が取れやすくなっている方は、そこに虫歯があるので取れている方もいます。季節が変わり様々なことに挑戦していきたいと思う時期だと思います。少し避けていた歯科検診を今一度行って、お口の健康寿命を伸ばしませんか?
むし歯リスクを減らし健康な歯作りの1年に。
新年あけましておめでとうございます。お正月にたくさん食べて飲んだなという方たくさんいらっしゃいますよね?そういう時はより一層歯のケアは大切です。ケアを怠っていると、自分の歯を鏡で見た時に歯茎が赤く腫れているや出血している、歯が以前より長く見える(歯肉退縮)や歯と歯の間がグラついてすきっ歯に見えるなど感じることがあるかと思います。これらは歯周病が原因です。歯が抜ける原因になりますので上記に該当すると感じた時は注意して下さい。普段からできる対策として、歯ブラシに力を入れすぎない等の歯周病予防のための適切な磨き方を歯科医院で指導を受けて下さい。また、定期的な歯石の除去や嚙み合わせの検査などがオススメです。洗口剤を併用することも良いと思います。もちろん、生活習慣の見直しを見つめ直して頂き、今年は歯に関するストレスなく、健康な歯を作っていきましょう。そのためには毎日のケアの積み重ねです。新年なので歯に良い習慣を身につけて、健康な歯を作る1年にしていきましょう!
マスク生活でお口の中気になりませんか。
クリスマスや年末年始とうれしい行事が並ぶ時期となりました。皆さんは今年1年総括すると、どうでしたか?コロナの影響で予定がうまく決まらず、もどかしい1年だったかと思います。大掃除などで気持ちを切り替えて来年こそは楽しい1年にしていきたいですね。新しく迎える1年、お口の中も清潔にしておいた方が気持ち良いですよね?寒い時間も続き、口の中が乾燥したり、マスクを常時着用しているとお口の中の粘着きや口臭など気になりませんか?乾燥しすぎると、ドライマウスの原因に繋がります。加齢による口の中の乾燥で、入れ歯が落ちやすくなったりします。こちらはその他に大きな病気が隠れている可能性があるので注意が必要です。また、歯周病や口内炎の原因に繋がります。歯周病が進行したり、痛くない虫歯を放置している場合、マスク内の自分の息がひどくなっているかもしれません。マスクにより、口が乾燥しやすいや口臭が気になる時は、受診して頂き清潔な口内にして新年を迎えましょう。
親知らずは残しますか?抜きますか?
食欲の秋となり、食べ物が美味しい季節となりました。美味しいものを美味しく食べるためには、親知らずを置いておくか、抜くべきかと悩んでいる方はいませんか?気づけば親知らずは、生えているかと思います。そもそも親知らずは、抜くものでしょうか。今回は、置いておく場合と抜く場合を説明します。置いておく場合に考えることは、生え方です。歯列に沿って上下の親知らずが綺麗に、まっすぐ生えている方や親知らずが歯茎に被っていない方です。このような場合はわざわざ抜く必要はありませんが、綺麗に保つ努力をしなければなりません。日々の徹底したブラッシングです。親知らずは磨きにくい場所なので、専用のブラシに変えるなどの対処が必要です。また、フッ素などで初期虫歯や歯周病予防が必要です。最終的に親知らずは、入れ歯やブリッジの土台になるので、綺麗に維持することは将来的に有利になると思います。また、移植や矯正で動かすことにより、失った歯の代用も可能です。抜く必要がある場合は、斜めや横に生えたりする場合です。この場合は周りの歯に影響し、健康な歯が虫歯や歯周病に脅かされます。親知らずが生えかけてきた時には、上記のようなことが考えられますので、まずは歯科医院に相談し適切な処置を取ることをおススメします!
そもそも歯周病とは
残暑が厳しいですね。マスク生活が続くとお口トラブルが意外と多くなります。よく耳にする歯周病とはどのようなお口トラブルを思い浮かべますか?歯が染みる?歯が痛い?歯茎から出血?口臭がひどくなる?などは思いつくかと思います。そもそも歯周病とは、歯と歯茎の境目にある歯肉溝に細菌が侵入して、歯肉に炎症を引き起こし、その炎症が歯を支える歯槽骨にまで及んで骨を溶かしてしまう病気と言われています。症状としては、歯茎の腫れや痛み、出血、噛む力の低下や歯と歯に隙間や歯茎が下がったり・歯がグラグラしたりします。初期症状ではあまり気づかず、勝手に治っているケースがありますが、治った訳ではなく菌は潜んでいます。歯の汚れが溜まり、細菌の住処となり歯肉炎になります。そこで症状が出なくなると完治したと勘違いしますが、これが危険です。歯肉炎から歯周病へと進行する可能性があります。また、マスクを長時間着用しているため、お口の中が乾燥し歯周病菌が増えて歯周病を誘発することになります。抑制するためには、口内洗口液や日々の正しいブラッシングをすることです。歯周病は1回治ったら終わりではありません。常に菌は潜んでいます。予防としては日々のブラッシングもですが、おかしいなと感じたら歯科医院を受診することで進行を抑えることができます。定期的にプラークや歯石除去を含んだケアが必要です。