予防歯科
大人の歯ぎしりには要注意!
ご家族、恋人から「歯ぎしりがすごいよ。」と言われた経験はございませんか?歯ぎしりが原因で歯が痛いや歯が染みる、歯や詰め物が割れる、顎や頭が痛い、歯茎が痩せて下がる等々が考えられます。歯ぎしりをしてしまう要因として主にストレスが考えられます。ストレスを軽減していくことはもちろんのことですが、対処法としては歯並びの調整や歯の清掃やマウスピースを作ることだと思います。マウスピースは、毎日使用して頂くことと半年に一度噛み合わせの調整をするためのメンテナンスをするようにして下さい。歯ぎしりを放っておくと顎関節症や知覚過敏の原因や歯だけでなく偏頭痛や肩こりにまで症状が波及していきます。そうなる前に、歯ぎしりでお悩みの方はお気軽にご相談下さい。また子供の歯ぎしりは、成長期に伴い顎が発達したり、歯の生まれ変わりによって噛み合わせが変わることで起こる原因が主になっているので心配はございません。しかし、ストレスの場合もありますので注意して下さい。
歯茎の黒ずみ気になりませんか?
鏡で自分の歯茎を見た時、歯茎が黒いかなと感じたことはございませんか?歯茎が黒ずんで見える原因は主に4つございます。①差し歯、被せ物②喫煙③メラニン色素の沈着④歯周病が挙げられます。特に①の患者様が意外と気になっていると思います。原因としては、歯科治療で歯を被せた際、数年経つと差し歯の土台部分の金属に含まれる銀合金が溶け出してしまっているからです。(金属を使わない土台を使用する治療に変えることも出来ます。)被せ物の場合、金属が歯周病によって、歯茎が下がって透けて見えてきます。これは歯茎の高さに合わせて、新しく被せ直すと改善されます。また、喫煙やメラニン色素が沈着して黒ずむ原因は、レーザー治療によって改善されます。歯周病が原因である場合は、歯のお掃除による除石・ブラッシング指導・噛み合わせの調整・詰め物の再治療などで改善されます。黒ずみを解消するには、何が原因なのかを把握する必要がありますので、お気軽にご相談ください。
お口の臭い、気になりませんか?
日頃、お口の臭いを気にしたことはありませんか?口臭の原因は2つあります。1つは全身疾患からくる内臓関係の病気(消化不良、糖尿病)などがあります。2つ目はお口の中に原因があり、舌の汚れ・入れ歯の汚れ・虫歯・歯周病が考えられます。舌の汚れとは、舌の色が変わっていたり舌の上でザラザラとした苔のような塊がある状態のことを言います。舌汚れの対策としては、舌ブラシを使用し優しくなでる様にすることがコツです。その際、やりすぎには注意して下さい。
虫歯が臭う原因は、虫歯の穴に食べ物が詰まりそれが腐敗し、ガスが発生したりするとすごく臭います。神経が死んでしまって壊死すると痛みは感じませんが骨の中で膿んでしまい、膿の臭いがかなりきつく口臭の原因になります。
歯周病は、歯茎が腫れて細菌が溜まり骨を溶かして膿んでいく病気ですが、痛くはないですが朝起きた時のお口のネバネバと共に強烈な臭いがしています。
その他の原因として、入れ歯に食べカスや歯石が付着したり、コーヒーやタバコなどの着色が口臭の原因となっています。入れ歯の手入れを欠かさず行いましょう。
お口の中の病気で起こる口臭は、早期発見・治療ですぐに改善されることなので一度ご自身で確認してみて、歯科医院で相談してみましょう。
あなたにあった治療方法やケアの仕方が見つかると思います。
間違った歯ブラシで知覚過敏を起こしていませんか?
虫歯もないのに、歯がしみてしまう症状が起きたことはないですか?これは知覚過敏と言い、このような症状は歯ブラシの仕方が原因になっているかもしれません。硬いブラシで歯の根元をゴシゴシと磨いているとエナメル質が薄くなり、象牙質が露出し歯がしみてしまいます。歯ブラシの磨き方のポイントは、歯と歯茎の間(歯周ポケット)に歯ブラシの毛先を入れ、小刻みに動かします。ここで気を付けて頂きたいのは、強く磨かないことです。これは、歯や歯茎を傷めるだけで逆効果になり、実は磨けていません。おススメの歯磨きの仕方は、1日最低2回は歯磨きをすることです。歯磨きは歯茎のマッサージと歯を綺麗にしているということを心がけ、1本1本を丁寧に磨いてみて下さい。歯並びなど個人差がありますので、あなたにあった歯ブラシと歯磨きの仕方を歯科医院で相談してみて下さい。
心機一転、歯も白く
口元が綺麗だと笑顔が素敵だと思いませんか?歯が白いと清潔感があり、明るく見えるため印象がアップします。歯は年齢とともにくすんでしまいます。また、コーヒー、お茶、ワインなどによる着色や歯の神経を失ったために変色することがあります。これらの症状は、歯のクリーニングだけでは落ちません。より専門的な機器を用いてクリーニングする(PMTC)事で、歯の着色汚れを落とすことができます。更に、歯の色そのものを白くすることをホワイトニングと言います。ホワイトニングは1本の変色した歯からでも処置することができます。又、前歯6本(前から見える歯)をまとめて白くすることもできます。まとめて白くする方が、全体的に明るくなるため、より美しく見えます。歯を白くする方法は、ホワイトニング以外にもあります。セラミックを使って歯を被せたり、部分的に覆うことで歯の白さと機能を回復することができます。歯の色や形にコンプレックスをお持ちの方は、色々な方法で解決できる可能性があるため、一度歯科医院に相談してみてください。新しい一年を白い歯で気持ち良く過ごしてみませんか?
歯石の除去を定期的に行っていますか?
そもそも歯石とは何で出来ているかご存知でしょうか?お口の中の細菌が増えてねばねばした塊になることを歯垢(しこう)又はプラークと言います。例えば、舌で前歯の裏を触ったときにねばねばした状態になっていることがありませんか?それが歯垢です。その歯垢にお口の中のカルシウム成分等がくっついて固まった状態を歯石と言います。舌で前歯の裏を触ったときに、固まってざらざらしてきたらそれはもう歯石です。歯石になると、固いだけでなく、歯の根元にも付着しますので歯ブラシでは絶対に取れません。歯石の中では細菌が増殖していくため、歯を支えている骨を溶かしていきます。腫れた歯茎の下でどんどん骨が痩せていき、歯を支えきれなくなります。そのまま放置しておくと、歯がぐらぐらして噛めなかったり、自然に抜け落ちたりします。これが歯周病の怖いところです。重症になるまで痛みが無いため、気づかないところで歯周病は進行していきます。歯周病を防ぐためには、定期的に歯石を除去することが必要です。毎日の歯磨きでは行き届かない部分があるため、歯科医院でしっかり除去してもらいましょう。目安としては半年から10か月以内がおすすめです。歯のクリーニングをしたい(歯石を除去したい)、歯の定期検診を受けたいと伝えましょう。今まで気づかなかったお口のトラブルもわかるかもしれません。
歯は抜きっぱなしでも大丈夫?
虫歯や歯周病等の歯の痛みで悩んでおられる方から「歯を抜いたら痛みが無くなりますよね?」と質問を受けることがあります。確かに痛みの原因である歯を抜くことによって、急性症状は落ち着きます。しかし、歯を抜かざるを得なくなるまで放置されたお口の中は、あごの骨が痩せて入れ歯を入れたり、インプラントを入れることが難しくなります。歯を一本失うと、噛み合わせていた相手の歯が伸びてくる、両隣の歯が倒れてくる、お口のバランスが崩れて顎関節に問題が起きる(頬がコケる、シワが増える)、食べ物がこぼれたり上手く噛めない等、深刻な状態となります。当然ですが、伸びたり倒れてきた歯はいずれ抜かなければなりません。その予防のためには入れ歯やブリッジ、インプラント等で失った歯を補う必要があります。ただし、歯の奥にある親知らずは噛むことに影響がないため、健康な歯を守るために抜いてしまっても支障はありません。歯が抜けた状態をそのままにしておくと、他の健康な歯にも深刻な影響を与えてします。虫歯のチェックと歯周病の予防は定期的に続けてください。歯周病の予防には歯石の除去と正しいブラッシング(歯磨き)が有効です。
検診ではなかなか見つからない虫歯の兆候とは?
虫歯予防デー(6月4日)も終わりましたが、皆さん検診には行かれましたか?検診を受けられて「異常なし」と言われ、ホッとされた方も多いのではないでしょうか?検診で大きな虫歯(穴が開いている、黒くなっている)は見つかりますが、
・歯の表面が白く白濁する・歯の溝(噛み合わせ部分)が薄茶色になっている
・時々、食べ物が歯に挟まる・チョコレートなどの極端に甘いものが一瞬しみる
という症状がある方は、初期虫歯の可能性があります。初期虫歯は早期に発見し、フッ素等の予防処置を行えば削らずに済む場合もあります。また、虫歯の処置をする場合でも長期化せずに仕上がりも目立たなくすることができます。(銀歯や被せ物等の大きな処置になることは少なくなります)深刻な症状がなかったり、検診で「異常なし」だったとしても、上記の症状がある場合には、定期的に歯科医院でチェックしてもらう方が良いと思います。
歯がしみているのに、放置していませんか?
知覚過敏とよく耳にしますが、歯がしみているのがすべて知覚過敏の症状ではありません。
知覚過敏とは、虫歯ではない歯が水や冷気等で痛みを感じる症状です。原因は、歯周病や嚙み合わせの影響で歯茎が下がり、歯の根が露出することによって起こります。また、間違ったブラッシングでエナメル質を削り取って発症する事もあります。
軽度であれば、知覚過敏用の歯磨き粉で症状が落ち着くこともあります。
それ以上の痛みの場合は、歯科医院で原因を除去し、すり減ったエナメル質を補てんしたり、薬剤を塗ってもらうことで、症状が緩和されます。
また、普段は痛くなくても、気づかない虫歯が原因で、時々しみる等の症状がある時は、意外と大きな虫歯が隠れていて、治療が必要になります。
一度治療した歯や、放置したために鋭い痛みが生じた場合は、神経を取らないといけない程の虫歯があったりします。
レーザー治療等で今まで治らなかった知覚過敏が治ることもあるので、あなたにとって最善の方法を歯科医院で相談してみてはいかがでしょうか?
何でもないと放置しがちな、歯がしみるという症状ですが、的確な診断と処置をする事が大切です。
新生活を迎えるにあたって、お口のコンディションはいかがですか?
新生活を迎えるにあたって、今一度お口のメンテナンスをされてはいかがでしょうか?健康管理と聞きますと、体の健康と考えがちですがお口の病気が、体の健康を損ねることもあります。
あなたのお口の中で、次のような気になる点はありませんか?
歯茎がはれたり出血する、歯の色が変色している、口臭が気になる、お口を開けた時の異常音等、、、
欧米諸国の定期健診を受ける割合は、70%~80%に対して日本は2%と言われています。日本人の歯に対する健康意識は非常に低いと考えられます。
症状が出てから受診するのではなく、メンテナンスをしていれば初期症状での治療が始められるので、治療期間も短く長い目で見れば費用も抑えることができます。定期健診で歯石を取ったり、ブラッシング指導を受ける事によって、明るく清潔なお口を保てます。新生活を迎えるにあたって新たな出会いも増える中、初対面の人にも好印象を持たれることでしょう。まずは、気軽に一度歯の検診を受けてみてはいかがでしょうか?