歯周病治療
そもそも歯周病とは
残暑が厳しいですね。マスク生活が続くとお口トラブルが意外と多くなります。よく耳にする歯周病とはどのようなお口トラブルを思い浮かべますか?歯が染みる?歯が痛い?歯茎から出血?口臭がひどくなる?などは思いつくかと思います。そもそも歯周病とは、歯と歯茎の境目にある歯肉溝に細菌が侵入して、歯肉に炎症を引き起こし、その炎症が歯を支える歯槽骨にまで及んで骨を溶かしてしまう病気と言われています。症状としては、歯茎の腫れや痛み、出血、噛む力の低下や歯と歯に隙間や歯茎が下がったり・歯がグラグラしたりします。初期症状ではあまり気づかず、勝手に治っているケースがありますが、治った訳ではなく菌は潜んでいます。歯の汚れが溜まり、細菌の住処となり歯肉炎になります。そこで症状が出なくなると完治したと勘違いしますが、これが危険です。歯肉炎から歯周病へと進行する可能性があります。また、マスクを長時間着用しているため、お口の中が乾燥し歯周病菌が増えて歯周病を誘発することになります。抑制するためには、口内洗口液や日々の正しいブラッシングをすることです。歯周病は1回治ったら終わりではありません。常に菌は潜んでいます。予防としては日々のブラッシングもですが、おかしいなと感じたら歯科医院を受診することで進行を抑えることができます。定期的にプラークや歯石除去を含んだケアが必要です。
意外と怖い?歯周病との関係性
皆さんは、歯周病など歯のトラブルがあった時放置をしたりしていませんか?「全身の健康は歯の健康から」と言われるように歯のトラブルが様々な所に関連していたことはご存知でしょうか?例えばですが、歯周病とメタボリックシンドロームは関係していると言われています。歯周病になっていると噛む機能が低下し、噛む力が弱くなり肥満になりやすくなります。また、歯周病の原因菌が血管に入り、血糖値を管理するインスリンの働きが低下し糖尿病を促進させてしまうなど・・・生活習慣病と密接に関係しており、心疾患の病気と関連していることが最近の研究で取り上げられています。このように歯のトラブルが体全体に行き渡っているように感じませんか?コロナの影響で生活習慣が不規則になってしまっている方、歯の検診に長い間受診していない方は、歯石などが付着しているかもしれません。歯並びや噛み合わせの悪い方、歯茎からの出血や歯がグラグラする、前歯が長くなったと感じている方、歯と歯の間が開いて来たと感じている方は赤信号です。歯周病の原因は様々なことが考えられます。なので、目に見えない所で進行しているかもしれません。怖いなと感じた方は歯科医院に受診をオススメします。
口元のケアで印象は変わる⁉
4月から新生活をスタートする方がたくさんいらっしゃるかと思います。その場合、見た目や印象が気になりませんか?特に口元は自他共によく見ていますし、よく見られていると思います。最近患者様からは、・前歯の差し歯が黒ずんで見える・根元の金属が黒ずむ・隙間が空く・詰め物に段差が出来ているというお声を頂きます。また、歯石が溜まって歯が繋がっているように見えたり、歯茎が腫れたり、口臭が気になる等々。痛みはないですが、そこには何らかの症状が隠れています。歯周病の初期段階や隠れ虫歯が潜んでいる場合があります。悪化してしまうと費用や時間がかかってしまいます。歯石の除去など歯の掃除を行い、ブラッシングのチェックを受けたり、古い差し歯や詰め物であれば新しく入れ替えることで、改善されます。今のお口の状態にあった美しく自然な歯に見えたり、顔の形も綺麗になると思います。少しでも気になる部分がある方は気軽に受診していただき、新生活を良い印象でスタートさせていきましょう!
最近、歯にモノが詰まるなと感じませんか。
令和2年となり、気持ちを新たにしている人も多いと思います。お正月では、親戚と集まったり美味しいものを食べたりと普段とは違う生活をされていると思います。そんな中、最近よく歯にモノが詰まるなと感じている人はいないでしょうか。歯茎が下がってきたり、歯が長く感じている人は、歯周病のサインかもしれません。かと言って、歯間ブラシを使用して無理に歯に詰まったモノを取り除こうとすることは、逆効果となり歯周病の進行を拡大させます。また歯磨きの圧が強すぎたり、歯ぎしりをよくする方、歯並びの悪さが主な原因となっています。歯周病とは歯を支えている骨や歯茎が下がってしまう病気です。最終的には、歯が抜け落ちます。対処法としては、歯ブラシの固さを普通にしたり歯ぎしりをする方はマウスピースを使用するだけで予防できます。また、正しい歯磨きの仕方や歯間ブラシの使い方を学ぶだけでも効果的です。これは、放っておくと大変怖い病気です。下がった歯茎を取り戻すことは難しいです。そうなる前に、「最近、歯茎が下がっている気がする」や「歯にモノがよく詰まるな」と感じた時は受診して下さい。
大人のフッ素と子供のフッ素塗布の重要性
フッ素塗布は、子供の虫歯予防だけではなく、大人にも効果があります。
歯にフッ素(フッ化物)塗布を行うと、
①唾液中に含まれるミネラルの沈着を促進し、再石灰化を助けて初期虫歯を治します。
②歯の質を強くし、酸から歯を溶けにくくします。(虫歯の発生を防ぎます。)
③酸の生成を抑えて、お口の中の細菌を増えないようにします。
生えたての乳歯や永久歯は、歯の質が弱く、虫歯になりやすいため、フッ素塗布で予防効果が期待できます。
また、虫歯の進行を抑える効果もあるので、乳幼児や子供に定期的に塗布することをお勧めします。
成人の場合、
①歯周病で歯茎が痩せて(吸収されて)歯のエナメル質より弱い部分のセメント質や象牙質が露出し、虫歯になりやすくなるため、歯質の強化と予防のために、フッ素塗布が必要です。
②ブリッジや部分入れ歯の使用により、唾液の流れが悪くなり、虫歯になりやすくなることもあります。フッ素塗布により、虫歯のリスクが高いところを予防できます。
③歯周病予防や歯茎の引き締め強化も期待できます。
以上のように、歯科医院で定期的にクリーニング(歯面清掃)を行い、フッ素をとりこみやすい状態にして、フッ素塗布を行うことを乳幼児から大人までどなたでもお勧めいたします。
お口の臭い、気になりませんか?
日頃、お口の臭いを気にしたことはありませんか?口臭の原因は2つあります。1つは全身疾患からくる内臓関係の病気(消化不良、糖尿病)などがあります。2つ目はお口の中に原因があり、舌の汚れ・入れ歯の汚れ・虫歯・歯周病が考えられます。舌の汚れとは、舌の色が変わっていたり舌の上でザラザラとした苔のような塊がある状態のことを言います。舌汚れの対策としては、舌ブラシを使用し優しくなでる様にすることがコツです。その際、やりすぎには注意して下さい。
虫歯が臭う原因は、虫歯の穴に食べ物が詰まりそれが腐敗し、ガスが発生したりするとすごく臭います。神経が死んでしまって壊死すると痛みは感じませんが骨の中で膿んでしまい、膿の臭いがかなりきつく口臭の原因になります。
歯周病は、歯茎が腫れて細菌が溜まり骨を溶かして膿んでいく病気ですが、痛くはないですが朝起きた時のお口のネバネバと共に強烈な臭いがしています。
その他の原因として、入れ歯に食べカスや歯石が付着したり、コーヒーやタバコなどの着色が口臭の原因となっています。入れ歯の手入れを欠かさず行いましょう。
お口の中の病気で起こる口臭は、早期発見・治療ですぐに改善されることなので一度ご自身で確認してみて、歯科医院で相談してみましょう。
あなたにあった治療方法やケアの仕方が見つかると思います。
歯石の除去を定期的に行っていますか?
そもそも歯石とは何で出来ているかご存知でしょうか?お口の中の細菌が増えてねばねばした塊になることを歯垢(しこう)又はプラークと言います。例えば、舌で前歯の裏を触ったときにねばねばした状態になっていることがありませんか?それが歯垢です。その歯垢にお口の中のカルシウム成分等がくっついて固まった状態を歯石と言います。舌で前歯の裏を触ったときに、固まってざらざらしてきたらそれはもう歯石です。歯石になると、固いだけでなく、歯の根元にも付着しますので歯ブラシでは絶対に取れません。歯石の中では細菌が増殖していくため、歯を支えている骨を溶かしていきます。腫れた歯茎の下でどんどん骨が痩せていき、歯を支えきれなくなります。そのまま放置しておくと、歯がぐらぐらして噛めなかったり、自然に抜け落ちたりします。これが歯周病の怖いところです。重症になるまで痛みが無いため、気づかないところで歯周病は進行していきます。歯周病を防ぐためには、定期的に歯石を除去することが必要です。毎日の歯磨きでは行き届かない部分があるため、歯科医院でしっかり除去してもらいましょう。目安としては半年から10か月以内がおすすめです。歯のクリーニングをしたい(歯石を除去したい)、歯の定期検診を受けたいと伝えましょう。今まで気づかなかったお口のトラブルもわかるかもしれません。
気付かぬ内に歯周病!?
歯周病は虫歯と違い自覚症状があまりなく、気付いた時には重症化して手遅れということもあります。
ただ、気をつけてお口の中をよく見ると違いがわかります。健康な歯茎は歯と歯の間が引き締まっており、サーモンピンクのような色をしています。一方、歯周病になると歯と歯の間に隙間ができ、色も赤みを帯びて、全体的にぶよぶよして腫れたり出血したりします。
歯周病は歯の周りにこびりつく細菌の集合体である歯垢(デンタルプラーク)が原因ではじまりますが、正しいブラッシングを心掛ければ、大きなトラブルを回避することができます。
不幸にして歯周病になってしまった場合でも軽度のうちは、ブラッシングと歯周病治療により健康な歯茎を取り戻すことが出来ます。また、進行している場合でも、それ以上進まないように予防することによって現状の歯茎を健康に維持することは可能です。
歯周病は口の中だけでなく、全身の健康にも影響を与えることもあります。例えば、歯周病がある事が糖尿病や心臓疾患、肺炎、低体重児早産などを引き起こしやすくなると言われています。
日ごろからお口の中に感心をもち、何か気になる事があれば放置せずに歯科医院で相談しましょう。何の症状がなくても最低でも年に一回はお口の健康診断をして、ブラッシング指導とクリーニングを受けることをお薦めします。
歯周病の予防法と治療法について
歯周病のチェック(前回のブログを参照)をして、当てはまった項目があった方は、予防と治療が必要になります。
まずは、保険治療により歯科医院で以下のようなことを行います。
1.歯周病の検査をし、歯ブラシチェックを行います。
2.効果的な歯磨きの方法や食事の取り方などの説明を受けます。(予防)
3.歯ブラシだけでは取り除けない歯石や歯の汚れを専用の器具で綺麗にします。(治療)
4.歯周病がかなり進行している場合は、病的な歯肉を手術により取り除くこともあります。(治療)
5.再付着した歯石の除去やブラッシングのチェックを定期健診で行います。(予防)
これらを継続することによって、健康で美しい口元を保つことができます。
さらに、自費治療として徹底的に歯をクリーニングし、フッ素でコーティングすると歯周病予防に効果的です。
歯と歯肉の境目にプラークが付着することで歯周病は始まるので、予防で心がけることは、プラークを付着させない、付着してもすぐに取り除くことが重要です。