歯科検診

入れ歯を作ったまま放置していませんか。

入れ歯と聞くと少し構えて聞いてしまうような印象があります。しかし、入れ歯は入れ歯をしていない人に比べフェイスラインが垂れ下がらず、綺麗に保つことができます。保険適用の入れ歯はよく知られているバネが入っているもので、バネが目立ってしまいます。保険適用外ですが、バネがなく見た目の違和感も少ないノンクラスプデンジャーという方法もあります。また、金属床の入れ歯は、口の中の違和感が少ないタイプです。入れ歯を使うことは、大きな役割を担っています。入れ歯がなかったり、歯が1本ないだけで、噛む力の低下や噛み合わせが悪くなること、または顔の筋肉が低下し全体的に垂れ下がってしまうことが考えられます。周りの健康な歯が伸びて、失う可能性があります。なので、入れ歯を入れて噛み合わせを保つということは、非常に大きな役割を果たしています。入れ歯を作ったのに全く使用していない方や歯がなくなっても生活できると思っている人は要注意です。自分の口にあった入れ歯を見つけることが大切ですので、相談する際は様々な入れ歯を試してみて違和感のない入れ歯にするよう歯科医に受診することをおススメします。

最近、歯にモノが詰まるなと感じませんか。

令和2年となり、気持ちを新たにしている人も多いと思います。お正月では、親戚と集まったり美味しいものを食べたりと普段とは違う生活をされていると思います。そんな中、最近よく歯にモノが詰まるなと感じている人はいないでしょうか。歯茎が下がってきたり、歯が長く感じている人は、歯周病のサインかもしれません。かと言って、歯間ブラシを使用して無理に歯に詰まったモノを取り除こうとすることは、逆効果となり歯周病の進行を拡大させます。また歯磨きの圧が強すぎたり、歯ぎしりをよくする方、歯並びの悪さが主な原因となっています。歯周病とは歯を支えている骨や歯茎が下がってしまう病気です。最終的には、歯が抜け落ちます。対処法としては、歯ブラシの固さを普通にしたり歯ぎしりをする方はマウスピースを使用するだけで予防できます。また、正しい歯磨きの仕方や歯間ブラシの使い方を学ぶだけでも効果的です。これは、放っておくと大変怖い病気です。下がった歯茎を取り戻すことは難しいです。そうなる前に、「最近、歯茎が下がっている気がする」や「歯にモノがよく詰まるな」と感じた時は受診して下さい。

口内炎が気になる方へ。

口内炎が出来て、食べたいものが食べにくいという時はありませんか?口内炎とは、口の中にできる潰瘍(できもの)で、頬や歯茎、舌などの粘膜部分にでき、中央がクレーターのように少しへこんでいたり、表面が白っぽくなり周囲が赤くなっていたりします。口内炎になる原因は、頬の内側や唇、舌などをうっかり噛んでしまったり、入れ歯や差し歯がフィットしていなかったりすることで出来る傷です。そこに細菌が入ることで、口内炎ができてしまいます。その他には、体調不良、ストレス、栄養不足など、健康状態が原因となって口内炎になることもあります。女性の場合、月経前や妊娠期などホルモンが変化する時期に口内炎になりやすいようです。

口内炎は保険治療です。レーザー照射で一瞬で治りますが、再発予防のために入れ歯や噛み合わせの調整などの原因を調べることも大切です。口内炎の治療薬は院内でも処方出来ます。口内炎で悩んでいる方は歯医者に受診しましょう!

親知らずを気にしたことはありますか?

ご自身の親知らずの状態を確認したことはありますか?大人になると親知らずが生えてくる方が多いと思います。親知らずの生え方にも様々あり、気づく人と気づかない人がいます。また、お口の一番奥にあるため、手入れにも苦労すると思います。生えていると思ったサインは噛み合わせがおかしくなったと感じたり、頬を噛んでしまったり、歯が歯茎に当たる時だと思います。

生え方には、3種類あります。①真っ直ぐに生える。②斜めに生えている。③歯茎や骨の下に埋もれている。①に関しては、ご自身ですぐに確認する事ができますが、③に関しては全く気付かず痛くなって、初めて気づきます。抜いた方が良いとされる親知らずは②と③です。②は横の歯に当たり、影響を及ぼしてしまっているものです。放っておくと虫歯や歯周病の原因に繋がります。③の場合は、骨が柔らかい間に抜くと比較的抜きやすいです。①~③を全て抜いた方が良いとは限りません。歯ブラシで磨くことが難しい場合は、小さいブラシで手入れが出来れば、問題ないと思います。親知らずが気になる方は、お手入れ方法や抜くべきか置いておくべきか噛み合わせの調整と共にご相談下さい。

大人のフッ素と子供のフッ素塗布の重要性

フッ素塗布は、子供の虫歯予防だけではなく、大人にも効果があります。

歯にフッ素(フッ化物)塗布を行うと、

①唾液中に含まれるミネラルの沈着を促進し、再石灰化を助けて初期虫歯を治します。

②歯の質を強くし、酸から歯を溶けにくくします。(虫歯の発生を防ぎます。)

③酸の生成を抑えて、お口の中の細菌を増えないようにします。

生えたての乳歯や永久歯は、歯の質が弱く、虫歯になりやすいため、フッ素塗布で予防効果が期待できます。

また、虫歯の進行を抑える効果もあるので、乳幼児や子供に定期的に塗布することをお勧めします。

成人の場合、

①歯周病で歯茎が痩せて(吸収されて)歯のエナメル質より弱い部分のセメント質や象牙質が露出し、虫歯になりやすくなるため、歯質の強化と予防のために、フッ素塗布が必要です。

②ブリッジや部分入れ歯の使用により、唾液の流れが悪くなり、虫歯になりやすくなることもあります。フッ素塗布により、虫歯のリスクが高いところを予防できます。

③歯周病予防や歯茎の引き締め強化も期待できます。

以上のように、歯科医院で定期的にクリーニング(歯面清掃)を行い、フッ素をとりこみやすい状態にして、フッ素塗布を行うことを乳幼児から大人までどなたでもお勧めいたします。

入れ歯のメンテナンスをしていますか?

「入れ歯を定期的にメンテナンスしなければいけないのですか?」という質問を最近よく受けます。お正月にお餅などを食べて、入れ歯のことを気にされる患者様がいらっしゃいます。部分入れ歯の方は、入れ歯だけではなくご自身の歯の検診が必要です。入れ歯を支えているご自身の歯が歯周病や虫歯になってしまうと、入れ歯自体がぐらついたり、壊れてしまう原因となります。入れ歯にも歯石がつくので、他の歯に汚れが広がってしまうことがありますので、検診に行くことをおススメしています。また総入れ歯の方も年数と共に歯茎が痩せ、入れ歯を支える骨が弱くなったり、人工の歯同士がすり減ってしまい、顎関節症が起きてしまう可能性があります。

どちらの入れ歯にしても、毎日使用していると日常差し支えないかもしれませんが、年数と共に顎の骨が痩せたり、体重の変化や噛み合わせの変化が入れ歯に影響しています。最低1年に1回は、入れ歯の検診をしましょう。入れ歯は体の一部です。

間違った歯ブラシで知覚過敏を起こしていませんか?

虫歯もないのに、歯がしみてしまう症状が起きたことはないですか?これは知覚過敏と言い、このような症状は歯ブラシの仕方が原因になっているかもしれません。硬いブラシで歯の根元をゴシゴシと磨いているとエナメル質が薄くなり、象牙質が露出し歯がしみてしまいます。歯ブラシの磨き方のポイントは、歯と歯茎の間(歯周ポケット)に歯ブラシの毛先を入れ、小刻みに動かします。ここで気を付けて頂きたいのは、強く磨かないことです。これは、歯や歯茎を傷めるだけで逆効果になり、実は磨けていません。おススメの歯磨きの仕方は、1日最低2回は歯磨きをすることです。歯磨きは歯茎のマッサージと歯を綺麗にしているということを心がけ、1本1本を丁寧に磨いてみて下さい。歯並びなど個人差がありますので、あなたにあった歯ブラシと歯磨きの仕方を歯科医院で相談してみて下さい。

歯石の除去を定期的に行っていますか?

そもそも歯石とは何で出来ているかご存知でしょうか?お口の中の細菌が増えてねばねばした塊になることを歯垢(しこう)又はプラークと言います。例えば、舌で前歯の裏を触ったときにねばねばした状態になっていることがありませんか?それが歯垢です。その歯垢にお口の中のカルシウム成分等がくっついて固まった状態を歯石と言います。舌で前歯の裏を触ったときに、固まってざらざらしてきたらそれはもう歯石です。歯石になると、固いだけでなく、歯の根元にも付着しますので歯ブラシでは絶対に取れません。歯石の中では細菌が増殖していくため、歯を支えている骨を溶かしていきます。腫れた歯茎の下でどんどん骨が痩せていき、歯を支えきれなくなります。そのまま放置しておくと、歯がぐらぐらして噛めなかったり、自然に抜け落ちたりします。これが歯周病の怖いところです。重症になるまで痛みが無いため、気づかないところで歯周病は進行していきます。歯周病を防ぐためには、定期的に歯石を除去することが必要です。毎日の歯磨きでは行き届かない部分があるため、歯科医院でしっかり除去してもらいましょう。目安としては半年から10か月以内がおすすめです。歯のクリーニングをしたい(歯石を除去したい)、歯の定期検診を受けたいと伝えましょう。今まで気づかなかったお口のトラブルもわかるかもしれません。

食いしばったり、力を入れた時に歯が痛んだことはありませんか?

暑さもやわらぎ、過ごしやすい季節になってきました。運動会などスポーツに励まれる方も多いのではないでしょうか?スポーツなどで歯を食いしばった時、又、寝ている時に強く噛みしめていることによって顎がだるかったり、歯が痛むことがあります。さらに歯の治療後や、歯科検診で異常なしと言われたにも関わらず、急に歯が痛むこともあります。虫歯が原因でなくても、歯がしみたり、疼いたりすることがあります。これは、強く食いしばることによって歯の神経がダメージを受けているサインです。人はスポーツなどで激しい運動をするときや仕事でストレスを感じているときには、無意識で歯を食いしばっています。奥歯1本にかかる負荷は自分の体重程にもなります。噛み合わせのバランスが崩れていると、上手く力が分散されずに歯がダメージを受けてしまいます。噛み合わせを調整したり、炎症を止める処置で改善が見られます。又、マウスピースを作ることで歯が受けるダメージを予防することができます。一時的な痛みと思って我慢していると、症状が悪化してしまいます。このようなサインがあれば、出来るだけ早く歯科医院を受診してください。

夏によくあるお口の中の困りごと

暑さが厳しくなると水分補給をしたくなるものです。この時期むぎ茶や炭酸水、ジュース、缶コーヒーなどを飲むことが多くなります。気が付くと歯の色が黄ばむ、茶色になるなど歯の汚れが目立つようになります。茶しぶは一度歯に付くと、歯ブラシではなかなか落ちません。また、炭酸水やジュース等が多い方は、歯のエナメル質が溶けて虫歯になりやすい状態です。以前に治療した歯が氷や冷たいものを口にした際に痛むこともあります。一度、ご自身でお口の中をチェックしてみてください。

着色が気になる方は、歯科医院で「着色除去(歯のクリーニング)」をしてもらい、トリートメント等のコーティングを施せば、次回から着色が付きにくくなります。また、着色しても次回から除去することが容易になります。冷たいものを飲んだ時に歯がしみたり、歯に違和感がある場合は、虫歯になっている可能性があります。以前に治療した歯が痛む場合は、一過性の痛みであれば経過観察で良いですが、痛みが長く続いたり、噛むことが出来ない等の症状があれば、嚙み合わせ等の調整が必要になりますので、一度歯科医院で診てもらってください。

ゆか歯科クリニック

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