自費治療
保険適用内で出来る白いかぶせもの
歯冠部分の虫歯などで、歯を被せなければならない場合に保険適用内でできるCAD/CAM冠というものがあるのはご存知でしょうか。特徴としては、白い歯であること。金属アレルギーのリスクが少ない。噛みあう歯を傷めにくい。などが挙げられます。しかし、白い歯であることは間違いないのですが、プラスチックの素材なので、保険適用外のセラミックに比べると見劣りはしてしまいます。また、噛みあう歯を傷めにくいですが、歯ぎしりや食いしばりで強い負荷がかかると割れる可能性があります。保険適用内なので、手に取りやすいものですが、歯周病や変色のリスクがあります。それらを解決しようと思うと保険適用外になりますが、「メタルセラミックス」と「オールセラミックス」があります。セラミックスの特徴は、天然の歯に近い色が再現できます。また、汚れがつきにくく、歯周病になりにくいなどが挙げられます。メタルセラミックスというのは、一部に金属を使用しているため、金属アレルギーの方や歯を自然に美しくしたい方は、オールセラミックスが良いと思います。白い被せ物と言っても種類があります。1人1人のお口にあったものを選んでいただくことが、最適だと思いますので、歯科医師に相談して下さい。
子供のすきっ歯と大人のすきっ歯
すきっ歯の正式名称は「空隙歯列(くうげきしれつ)」と言います。すきっ歯になる原因としては、顎の骨の大きさに比べて、歯の大きさが小さいことや先天的に歯の本数が少ない場合、舌で歯を押し出す癖がある方などが原因となります。子供のすきっ歯に関しては問題ありません。この隙間は乳歯よりも大きな永久歯が生えてくる際、綺麗な歯並びになるための必要な隙間となっています。逆の場合は、永久歯が詰まって生える可能性があるので、注意が必要です。また、子供のすきっ歯はモノが詰まっても取りやすかったりと手入れのしやすさがあるかもしれませんね。しかし、大人のすきっ歯は注意が必要です。歯周病などの影響で歯と歯の間が開いてきている可能性があります。歯周病治療を優先し、次に開いた歯の矯正や固定があります。方法としては、①ダイレクトボンディング(歯を削らずに歯と歯を寄せてボンディング剤で固定する手法)②ラミネートべニア(表面を削って、薄いセラミックを張り付け綺麗な歯にする手法)③クラウン(歯の全体を削って被せ物を被せて綺麗な歯並びにする手法)などの治療方法が挙げられます。子供のすきっ歯は放置でいいですが、大人のすきっ歯は治療が必要という違いがあります。
むし歯?歯の変色?
6月は虫歯予防月間です。お口の中を今一度よく確認する月にして頂きたいです。コロナ禍ではマスクの着用が義務であったり、現在もマスクを着用される機会が多くあります。ふと、口の中を除くと歯の色が、グレーのような色になっていると感じるなど、口の中を見る機会が減ったからこそ、悩むことがあると思います。今回は、歯の変色についてお話します。歯の変色は7種類あります。①全体的に黒く変色②1本だけグレーっぽく変色③表面に白い斑点ができた④茶色い線や変色している⑤着色によって黄ばんでいる⑥白や黄色・黒ずんだ着色物がある⑦茶色・黒いシミや穴の空いている。上記のようなことが考えられます。虫歯治療にあたるものは、③④⑦になります。これらは治療することによって、改善されます。変色に当たってホワイトニングで改善されるのは、②⑥になります。特に②については、オフィスブリーチ(1本約1万~1.5万)の費用感で治療ができ、ご自身の歯の白さに戻すことが出来ます。⑥は、6本以上の治療が必要になりますので、オフィスブリーチとホームブリーチを組み合わせ、長期間の治療になることが予想されます。⑤については、保険治療にて着色研磨ができます。ある程度の着色や汚れは取れます。それ以上を望む場合は、自費治療にて、ホワイトニングやトリートメントの治療をオススメします。歯の変色には様々な種類があることが分かりました。今一度、ご自身の口の中を確認頂き、違和感を感じたら歯科医院に受診して下さい。
保険治療と自費治療の違い
保険治療と自費治療と聞いて、何を想像されますでしょうか。金額の違いで品質が違う?自費治療は高いイメージ?色々あると思いますが、本質は自身の歯の状態を見極め、自身にあった物を入れて頂きたいというのが本音です。安ければ良い、高ければ良い。そういうものではありません。例で挙げると、CAD/CAM冠(キャドキャムカン)が保険適用となりました。これは、虫歯治療の際、銀歯にしか適用出来なかった部分にも保険治療で白い歯が入れれるようになりました。セラミックほど自然な歯には近づけないですが、審美性に優れています。金属アレルギーのリスクもないです。デメリットとしては、歯ぎしり・食いしばりで割れることがあります。反対に自費治療では、セラミックの歯を入れることが挙げられます。こちらは、自然な歯に近づく、虫歯や歯周病になりにくいや耐久性があるなどが挙げられます。入れ歯の場合では、保険治療では、歯がない所に補うことが出来て、噛めるようにはなりますが、自費治療の場合では、金属のバネを使用しなかったり、お口の中の違和感を解消できる材料や口の中を広く使え、安定することができる金属床などが挙げられます。保険治療と自費治療では、値段はもちろん大小はありますが自身の歯の状態を見極めた上でどちらを選択するかは、歯科医との相談だと思います。自費治療を何となく拒んでいた方は、どのような症状に適するのか説明を受けてから選択して下さい。